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アイドルは、休みの日もファンを思い出してる。末吉9太郎さん、アイドルオタクがアイドルになって知ったこと。

東京バーゲンマニア / 2024年5月28日 19時0分

アイドルは、休みの日もファンを思い出してる。末吉9太郎さん、アイドルオタクがアイドルになって知ったこと。

「オタクあるある動画」をYouTubeやSNSで発信している、末吉9太郎さん。自身も筋金入りのアイドルオタクでありながら、アイドルグループ「CUBERS(キューバーズ)」(2024年3月末解散)のメンバーとして活動していた"アイドルオタクアイドル"です。

2024年5月8日には、「月刊TVガイド」で連載していたエッセイをまとめた『末吉9太郎の『全部推しのせい』』(東京ニュース通信社)が発売されたばかり。"推し"について聞く連載「好きってなんなん?」第8回は、末吉さんに、ファン側とアイドル側の両方から見てきたアイドルの輝きについてうかがいました。

モー娘。になりたかった幼少期

アイドルに憧れ始めたのは幼稚園生の頃。お遊戯会で、クラスの女の子たちがモーニング娘。の「LOVEマシーン」を踊ったのがきっかけでした。

当時好きだった女の子がそっちにいて、見てたんですよ。みんな本物に似せたキラキラの衣装を作ってもらってて、「いいなぁ。あっち踊りたいんだけど」って。それが沼落ち。

『全部推しのせい』後半のインタビューコーナーでも、自身の"オタクルーツ"を語っています。初めてモーニング娘。のライブに行ったのは小学4年生の時。ステージに立つアイドルの姿にとにかく魅了されたそうです。

モーニング娘。はテレビの中の人だったから、「本物なのかな?」と思ってました。本物なんだけど。ステージで歌って踊ってる姿が日常とかけ離れすぎてて......「そっち側に行きたいな」と思いました。

なんと小学生の間は、男性がモーニング娘。になれないことを知らなかったそう。

中1くらいの時に、募集要項を見たら「女性のみ」って書いてあって、衝撃的で。それまで気づかなかったの(笑)。普通は気づいてかわりに男性アイドルとかに憧れるんだと思うけど、そういう考えは全くなかったです。

だって、おばあちゃんが「モーニング娘。になれるよ」って言うもんだから。身近な大人から「なれる」って言われたら信じるじゃないですか。だから、目指しちゃった。

推してもらえるのが不思議

モーニング娘。になれないことを知った末吉さんは、中学2年生からオーディションを次々と受けていきます。しかし8年間どこにも引っかからず。ついに男性5人グループ「CUBERS(キューバーズ)」のメンバーになったのが、2015年でした。

アイドルになってみて、アイドルオタクの視点だけではわからなかったこともたくさん知れたといいます。

アイドルになる前は、アイドルってオタクのことどれくらい認知する(顔や名前を覚える)のかなとか、ライブ以外の時もオタクのこと思い出したりするのかな? いやいや思い出さないでしょ、とか思ってたけど、なってみたら思ったより認知するし、思い出します。

握手会で「明日テストなんです」って言ってたら、次の日「あ~頑張ってるかな」とか思う。それって、オタク側だけやってたら絶対わかんないことじゃないですか。それは知れてよかったな。

ちなみに末吉さんのファンは、子どもから年上まで年齢層が幅広いそうです。「オタク友達みたいな距離感」の人が多い一方で、ここ2、3年で「リアコ(「リアルに恋する」の略)」のファンが増えたとのこと。

ありがたいけど、なんで? って思ってます。不思議。心配になる(笑)。だって、たとえば最初にどのアイドルを推そうかってなった時、僕を推そうとはならないと思うんですよ。僕がファンだったら、オタクあるあるやってるヤツ絶対嫌だもん(笑)。

今の僕は、僕的には理想のアイドルではなかったから、それでも推してくれるのはありがたいなと思います。

ライブの客席では"地蔵"に

グループにいる間は、推しのライブと自分のスケジュールが被ることもよくあったそう。行けないことのほうが多かったといいます。

行けるなら全部行きたいんだけど。でも僕がオタクあるある動画の投稿を始めたら、マネージャーさんにオタクの思いが伝わったのか、「ここライブ行きたいんで仕事入れないでください」って言うと空けてくれるようになりました(笑)。

あるある動画では声を出して盛り上がるアイドルオタクを演じていますが、末吉さん自身は、ライブでは基本「地蔵(動かずじっと見る)」スタイルなんだそう。

見逃したくないから。ペンライトだけ一応持って、じっと見てます。でもやっぱりDD(「誰でも大好き」の略)だし箱推し(グループ全体を推すこと)だから、どのメンバーも見たい瞬間があって。マジで目が足りないです。

歴代の推しの累計人数を聞いてみると......「えっ、わかんない! 数えきれません」。

最初にモーニング娘。で好きだったのが、辻希美さんと後藤真希さん。その時点で2人いるんですけど。他のメンバーのグッズも「今回ビジュアルいい」と思ったら買ってました。昔のほうがDDだったかも。

今特に追っているのが、超ときめき♡宣伝部の吉川ひよりさん。元℃-ute/Buono!の鈴木愛理さんも、中学生の頃からずっとファン。アイドル以外では、歌手のaikoさんも中高時代から好きで、遠方の公演にもたくさん行く推しだそうです。

推しになりがちなタイプはスキルメン(パフォーマンススキルが高いメンバー)ですね。「推しを守ってあげたい」というファンも多いけど、僕は「強! すご!」と思わせてくれるアイドルが好きです。

鈴木愛理ちゃんは、歌も完璧、踊りも完璧。おしゃべりしたら可愛いし、常に"鈴木愛理"を完成させていてくれるところが好きです。ひよりんは歌が抜群に上手くて、ずっと歌を聴いていたいなと思います。

『全部推しのせい』の書籍内では、吉川さんとの対談も実現。直接、「ひよりんは音源の歌声をライブで超えてくる」と熱い褒め言葉を伝えています。

届いてうれしかった声は?

応援する側としても、ステージに立つ側としても、人生をアイドルに注いでいる末吉さん。アイドルからは、「生きる栄養」をもらっているといいます。

昔は学校が全然楽しくなくて。でも週末にコンサート行けるとか、帰ったら録画した番組見るとかを楽しみに過ごしてました。アイドルになってからも、仕事に行く前に絶対とき宣ちゃんの曲を聴くとか、ライブ前に鈴木愛理ちゃんのライブ映像を見るとか。推しのおかげで、推し活以外の日常も頑張れるんです。だから、生きる栄養。

一瞬だけつらいことを忘れて、また日常を頑張れるというアイドルのよさは、与える側としても実感しているそうです。

ファンのみんなも、日常生活大変そうなので。お仕事とか学校とかおうちのこととか。大変なことを一瞬でも忘れられる時間を作れたらなと思ってますね。オタクあるある動画もそう。落ち込んでる時とかに見て、ちょっとでも笑ってくれたらいいなと思って。

実際に、見てくださった方からそういう声もよく届くんです。今日落ち込んでずっと泣いてたけど、動画が流れてきて笑えてきた、とか。「やったぁ」って思います。そういう時間を作れるのが、うれしい。

自身もアイドルオタクだからこそ、ファンに届いた時の喜びもひとしおなのでは。いつまでもファンにとってのアイドルとして、そしてオタクとして、輝き続けてほしいです。

東京バーゲンマニア編集部
Written by: 馬場レオン

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