1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

インバウンド需要でレンタル着物が大ヒット 日本人観光客が減る時期でも予約好調

J-CASTニュース / 2024年6月4日 8時0分

写真

着物姿で町屋を散策する女性

浅草、鎌倉、京都などの観光地を歩いていると、よく見かけるのがあでやかな着物姿の女性だ。現地で着物をレンタルして、着付けしてもらっている人もいる。日本人だけでなく、海外からの観光客にも人気だ。

インバウンドの回復と共にレンタル着物業はどれほど繁盛しているのか、取材した。

「直近では外国人が増加傾向です」

観光庁の発表する訪日外国人旅行者数をみると、2023年は2507万人。コロナ前の2019年の3188万人と比べて、7割強まで戻ってきた。

ある旅行ツアー会社のプランを見ると、着物を着て相撲部屋の見学に行くという旅程があった。着物レンタルの市場規模を調べるため、「梨花和服」(東京都台東区)を例にとろう。京都や浅草など7店舗で、着物一式レンタルと着付け、ヘアセットを行っている。

2022年の売上高は11億6000万円、利用者数は18万8000人超だ。年齢別シェアは18歳以下で34%、19歳~24歳で52%と若い世代が多い。利用者を国別でみると日本国内が64%、中国が21%、韓国が10%、その他が5%という内訳だ。

「アフターコロナ」が本格化した2023年はどうなったか。梨花和服を運営するTripFarm取締役・高雲健氏によると、同年の利用者は、日本人が7割で外国人が3割の比率、また「直近では外国人が増加傾向です」。同年1月~12月の売上高は12億円前後となっており、22年を超える見込みだと説明した。

高雲氏によると、梨花和服のスタイルは着物レンタルを9時から17時30分までの時間制で行うという。開始時間は選べるが、返却時間は変わらない。単価は一人5000円前後だ。京都・奈良・大阪など風情のある街並みが残る西日本の方の利用者が多いという。

多様な国籍の外国人が来店するように

レンタル着物では、トラブルもある。高雲氏は、「無断キャンセルが困りごとです。これは日本人でも外国人でもよくあります」と話す。時間ごとに区切って予約を入れているため、無断キャンセルがあると着付け担当者の体が空いてしまうのだ。

24年の予約状況は、店舗にもよるが、「多い店では前年同月比4割増」とのこと。「利用客の7割が日本人ですが、(国内)観光客の閑散期である5月末から6月にかけてもインバウンドの予約状況は好調です」と答えた。

最近の変化として、アジアや欧州、中南米など、以前に比べて多様な国籍の外国人が来店するようになっていると話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください