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「がんばらにゃ能登」復興へステッカー貼ってエール…石川・珠洲、地元住民「勇気づけられる」

読売新聞 / 2024年6月15日 17時30分

ステッカーへの思いを語る矢野さん(3日、石川県珠洲市で)

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市で、被災者へのエールやボランティアへの感謝の言葉を記したステッカーが人気となっている。地元で看板店を営む矢野鉄男さん(66)が制作した。無償で配っていたが、より多くの人に届けられるようにと道の駅などで5月から販売を始めた。(西部悠大)

 ステッカーは丸い形で、能登半島の図と言葉をあしらった。十数種類あり、「おらっちゃの故郷の ために」「がんばらにゃ能登半島」といった方言での意気込みや、「奥能登最先端へ行って来ました すずは遠かった」と、市外から訪れた人の気持ちを表現したものもある。サイズは、大(直径14センチ)〜小(同4・5センチ)の三つで、色は青やピンク、オレンジなどを用意した。

 2月頃から地元住民や復旧にあたる作業員らに配ったところ好評で、地元の会社経営鍵主哲社長(58)は「車に貼った。ステッカーを見ると勇気づけられる」と話す。知人らのすすめで5月から商業施設で販売を開始。市内の道の駅「すずなり」では、大〜小1枚税込み350〜100円で販売し、すでに約200枚がさばけた。

 矢野さんは地震で自宅の屋根や壁が一部損傷した。最も衝撃を受けたのは、あちこちで家屋が倒壊し、変わり果てた街の光景だった。落ち込む中で支えになったのが、各地から復旧作業に駆けつけた人々の姿だったという。

 「自分にできることはないか」と考えた時、東日本大震災で東北に応援に入った知人から、「現地から思い出に持って帰るものがなかった」と聞き、アイデアが浮かんだ。矢野さんは「ステッカーをきっかけに、能登の景色や思い出、復興について言葉を交わしてくれればうれしい」と話す。

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