雨水や犬のおしっこで信号柱が腐食、「倒壊の危険」も9本…通学路で発生し兵庫県警が緊急調査
読売新聞 / 2024年6月16日 6時51分
神戸市須磨区で4月中旬、歩行者用信号機の柱(信号柱)が根元から折れて倒れる問題があり、再発防止に向けて兵庫県警が対策を進めている。この信号柱の耐用年数は約15年残っていたが、雨水や犬のおしっこにさらされて想定以上に腐食が進んだとみられ、県警が同型の信号柱を緊急調査したところ、腐食が進んでいるものが246本あり、うち倒壊の危険性のあるものが9本見つかった。県警は「突然の倒壊に歩行者が巻き込まれることのないよう、点検を強化したい」とする。(新谷諒真)
県警交通規制課などによると、倒壊したのは須磨区千守町の交差点に1999年に設置された信号柱(高さ約3メートル、重さ約43キロ)。小学校の通学路にあり、当時、近くには児童がいたという。耐用年数は「40年」とされていた。
県内には同型の信号柱が約900本あり、事業者に委託して、6年に1度のペースで腐食具合を確認・点検している。倒壊した信号柱は今年度に点検する予定で、前回(2018年)は4段階で良い方から2番目の評価を受け、「建て替えの必要なし」と判断していたという。
信号柱の倒壊は全国的にも問題となっており、県警では信号柱を二重構造にしたり、腐食が進みやすい根元部分を太くしたりする対策を進めてきた。しかし、製造年が古い信号柱では、対策が行き届いていないものも残っているという。
須磨区での倒壊を受け、県警で腐食が進んでいる信号柱を木づちでたたいたり、ゆすったりして安全性を確かめたところ、9本について倒壊の危険性があると判明。専門の業者に再点検を依頼し、中でも状態の悪かった5本について緊急の建て替えを決めた。
これまでには腐食が進んだ信号柱が強風によって折れて倒れたこともあったといい、台風シーズンを前に対策が急務となっている。県警交通規制課の担当者は「耐用年数に達していなくても、腐食が進んでしまっている場合がある。業者による点検の間隔を短くしたり、署員による点検を定期的に行ったりといった対策を検討する」としている。
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