春の都王者・帝京は早稲田―淑徳巣鴨の勝者と、昨夏優勝の共栄学園は青山と初戦…高校野球東東京大会
読売新聞 / 2024年6月16日 7時1分
第106回全国高校野球選手権大会の東・西東京大会の組み合わせ抽選会が15日、青山学院高等部PS講堂(渋谷区)で行われた。東は127チーム、西は124チームが出場する。東西合同の開会式は7月6日午前10時から神宮球場(新宿区)で行われ、試合は東西ともに7日から始まる。
抽選会には、東西各校の教員と部員らが出席。各校の代表者は緊張した面持ちで抽選箱からくじを引き、校名が書かれた札をボードにかけていった。大役を終えた代表者は大会を見据えて闘志を燃やしていた。
東東京大会は、春の都大会優勝の帝京が第1シード。代表として抽選会に臨んだ二郷ワタル選手は「打力を強みに春まで良い結果を残せている。この流れのまま、甲子園出場を決めたい」と抱負を語った。
関東一の高橋徹平主将は今春出場した選抜大会について、「ミスが目立った」と振り返り、「甲子園に戻れるようにバントなどの技術を磨いている。一勝ずつ積み重ねて優勝する」と言い切った。
昨夏王者の共栄学園は13日に初戦を迎える。高橋祐稀主将は「追われる立場だが、目の前の試合に集中して戦っていきたい」と気を引き締めた。
帝京と関東一が軸
春の都大会優勝の帝京と、選抜大会に出場した関東一が軸となる。春大会4強の明大中野やシード校で実力のある修徳なども有力だ。
帝京は、1番から9番まで長打を狙える強力打線が武器。春の関東大会では、3番の奈良と9番に座った安部がそれぞれ2本塁打を放ち、準々決勝までの2試合をコールド勝ちする攻撃力を見せた。主将の西崎、梅景の二遊間を筆頭に守備力も高く、エースの小野も制球力に優れている。
関東一は、緩急をつけた投球を得意とする左腕の畠中と、速球派右腕の坂井の二枚看板が引っ張る。秋の都大会では両投手の継投などで強豪校の打線をねじ伏せ、頂点をつかみ取った。伝統的な堅い守備と機動力、主将の高橋を中心とした打線など、走攻守そろったチームで甲子園を目指す。
明大中野は主将の吉田を中心とした勝負強い打線が持ち味。春大会準決勝では帝京相手に8―9と1点差に迫る乱打戦を繰り広げた。
修徳は昨夏の大会に出場した選手が多く残る。エースの飯山は直球も変化球も得意とし、打線も逢坂、染田ら強打者がそろう。
全国大会常連の二松学舎大付も侮れない。1年生から打線の主軸を担い、甲子園で本塁打を放った経験を持つ片井がチームの中心だ。
昨夏大会の優勝校で、甲子園での登板経験もある田嶋を擁する共栄学園や、日大豊山、岩倉、城西大城西なども上位進出をうかがう。春大会でエースの永見が好投した東京も大会を盛り上げる存在になりそうだ。
低反発バット導入、初めての夏
夏の大会としては初めて、反発性能を低く抑えた新基準の「低反発バット」が導入される。打球の速度を落として投手らのけがを防ぐことが主な狙いだ。
一方で、打者からすると芯に当てないと強い打球が飛ばない。公式戦として初めて使用が義務づけられた今春の選抜大会では、本塁打数が計3本(昨年は12本)と金属バットの登場以降、最少となった。東京では春の大会で先行導入されているが、今大会で選手たちが「飛ばないバット」にどう対応するかが注目される。
暑さ対策では、昨年から導入された、五回終了後の10分間を選手の水分補給などにあてる「クーリングタイム」を引き続き実施する。気象庁によると、今夏も全国的に平年より高温になるとみられ、都高校野球連盟は「指導者と選手は日頃から熱中症対策を行い、観客もできる限り日陰で観戦することなどを心がけてほしい」と呼びかけている。
出場校は、東大会が昨年から1校減の139校。西大会も1校減って131校となった。部員数が少ない学校同士で構成する連合チームは、東西合わせて計8チームが出場する。
試合会場は東大会が神宮球場など4球場、西大会はスリーボンドスタジアム八王子(八王子市)など8球場。準々決勝以降は東西いずれも神宮球場で行われる。順調に進めば、決勝戦は西大会が7月28日、東大会が同29日となる。各試合の会場や開始時間などは、6月18日に都高野連のホームページで発表予定。
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