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勤務先小学校で児童にわいせつ行為、60歳教諭に実刑判決…地裁「被害女児の証言は信用できる」

読売新聞 / 2024年6月18日 14時41分

福井地裁

 勤務先の小学校で女子児童の体を触ったとして、強制わいせつの罪に問われた福井県坂井市立小理科教諭の男(60)(福井市)に対し、地裁(徳井隆一裁判官)は17日、懲役1年2月(求刑・懲役2年)の実刑判決を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴した。

 判決によると、男は昨年1〜5月頃に2回、服の上から女児の胸などを触った。

 男は公判で起訴事実を否認。犯行を裏付ける有力な物証がなく、被害女児の証言の信用性が争点となっていた。

 徳井裁判官は判決で、「女児はおおむね一貫した内容を述べており、証言は信用できる」と認定。「証言に具体性や合理性がない」との弁護側の主張は、「女児は被害状況などについて、自身が抱いた気持ちも交えてある程度具体的に説明している」として退けた。

 その上で、「犯行は女児の性的自由を侵害し、教員への保護者の信頼を裏切るもの。被告には反省の態度が一切見えず、実刑をもって臨むのが相当だ」と断じた。

 女児の父親は取材に、「娘の話を裁判所が全面的に認めてくれ、ありがたい。判決を聞きながら、ほっとした気持ちや怒りなどで、涙が出てきた。被告には、早く罪を認めて謝罪してほしい」と話した。県教育委員会は「厳正に対処し、再発防止に努める」としている。

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