担当の保護司殺害容疑の３５歳男、大津地検が裁判所に鑑定留置請求へ

滋賀県警大津北署を出る飯塚紘平容疑者を乗せた車（１０日午前、大津市で）

　大津市の保護司新庄博志さん（６０）が自宅で殺害された事件で、新庄さんが担当していた保護観察中の無職飯塚紘平容疑者（３５）（殺人容疑で逮捕）について、大津地検は刑事責任能力の有無を調べるため、裁判所に鑑定留置を請求する方針を固めた。

　飯塚容疑者は５月２４〜２６日、新庄さん方で新庄さんを刃物で刺すなどして殺害したとして逮捕された。当初の調べに「私はやっていないし、何も答えたくない」と容疑を否認していた。

　滋賀県警によると、２人の間にトラブルは確認されていない。だが、飯塚容疑者のものとみられるＸ（旧ツイッター）のアカウントでは、殺人への関心や保護観察への不満を示す内容が投稿されていた。こうした点を踏まえ、地検は、事件当時の精神状態を詳しく調べる必要があると判断した。

　勾留期限は１９日。地検は勾留の延長を裁判所に請求し、認められた後で鑑定留置を請求する方針。