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映画「柳ヶ瀬ブルース」、フィルム復刻し57年ぶりに地元で上映…美川憲一さん歌唱シーンも

読売新聞 / 2024年6月19日 9時5分

映画で歌唱する美川さん(左)(c)東映

 歌手の美川憲一さんのヒット曲「柳ヶ瀬ブルース」をモチーフに1967年に上映された映画「柳ヶ瀬ブルース」のフィルムが復刻され、7月に2週間限定で岐阜市柳ヶ瀬地区の「ロイヤル劇場」で上映される。57年ぶりの再上映で、美川さんや往時の柳ヶ瀬などがスクリーンに登場する。劇場関係者は「皆さんに喜んでいただけたら」と期待している。

 美川さんの柳ヶ瀬ブルースが発売されたのは66年。映画は翌年に東映が制作した。主演の梅宮辰夫さん演じるバーテンダーが、柳ヶ瀬や東京を舞台に言葉巧みに世渡りする様子を描いた風俗喜劇。柳ヶ瀬を始め、岐阜羽島駅、旧県庁、ぎふ金華山ロープウェーなどが登場し、美川さん本人の歌唱シーンもある。

 その後、上映用フィルムが東映の倉庫から消え、映画館で再上映されることがないまま、「幻のフィルム」となっていた。同劇場を経営する岐阜土地興業の取締役・磯谷貴彦さん(69)は15年ほど前、東映にある原版のフィルムを修復して復活させることも考えたが、「需要がないのでやっても仕方ないのでは」とあきらめていた。

 それでも、同社が今年、設立100周年の節目で、「柳ヶ瀬を活気づけたい」との思いもあり、東映に費用を支払って修復を依頼。傷んでいた原版を数か月かけて直し、上映用に新たにフィルムを焼き直した。

 5月に柳ヶ瀬商店街の関係者を招いた試写会を開き、活気ある同商店街が映し出されると、観覧者から歓声が上がり、上映後は拍手がわき起こった。磯谷さんは「(上映が)実現して感無量。皆さんには古き良き柳ヶ瀬のエネルギッシュなところを見てほしい」と語った。

 映画「柳ヶ瀬ブルース」の上映時間は7月6〜19日の午前10時、11時35分、午後1時10分、2時45分、4時20分で、7日は午前10時。ロイヤル劇場で当日券のみを販売し、料金は600円。美川さんが舞台あいさつをする7日午後の上映回は前売りで完売した。問い合わせは、CINEX(058・264・7151)。

美川さんらトークイベント

 7月7日は柳ヶ瀬商店街などで「七夕祭り」が開かれ、美川さんもトークイベントで盛り上げる。主催の岐阜柳ヶ瀬商店街振興組合連合会は「知名度のある美川さんと柳ヶ瀬を発信したい」とアピールしている。

 美川さんは2022年の夏祭りに出演するなど、柳ヶ瀬ブルースをリリースして以来、同商店街との縁が続いている。トークイベントは無料で、正午から岐阜高島屋前の広場で開く。同日夕に岐阜市内で予定していた美川さんのコンサートは既に完売しており、関心が高まっている。

 7月末には柳ヶ瀬のシンボル的存在だった岐阜高島屋が閉店する。同連合会理事長の水野琢朗さん(35)はトークイベントに出演する予定で、「街の変化をどう捉えているか、美川さんに聞いてみたい」と話している。

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