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品川の母子4遺体、母親殺人容疑で元夫を逮捕…事件直前に離婚でトラブルか

読売新聞 / 2024年6月19日 11時41分

荏原署に入る後藤祐介容疑者(左)(19日午前9時34分、東京都品川区で)=富永健太郎撮影

 東京都品川区戸越の住宅で5月、母子4人の遺体が見つかった事件で、警視庁は19日、事件後に入院していた住所不定、無職後藤祐介容疑者(46)を母親への殺人容疑で逮捕した。母親の元夫で、離婚した後も一家と同居していたといい、警視庁は離婚を巡るトラブルが背景にあるとみて調べている。実子3人の殺害についても関与を認める供述をしているという。

 発表によると、後藤容疑者は5月22日午後〜翌23日午後、元妻の介護福祉士高波冬美さん(37)の自宅1階の玄関付近で、高波さんの胸などを包丁で突き刺して失血死させた疑い。「間違いありません」と容疑を認めている。

 後藤容疑者は事件直前の5月20日に高波さんと離婚しており、これまでの任意の調べに「早く家を出るように 叱責 しっせきされ、カッとなって刺した」と供述していた。

 高波さんの遺体は玄関脇の居間の先にある和室出入り口付近で見つかり、同じ部屋の布団の上で、小学1年の長女後藤 りんさん(6)、いずれも保育園児の次女 れいちゃん(3)、長男信ちゃん(2)の遺体が見つかった。いずれも首や胸などに複数の刺し傷や切り傷があった。

 居間には、床の一部などが焼けた形跡があり、司法解剖の結果、玲ちゃんは失血死、鈴さんと信ちゃんは急性一酸化炭素中毒が死因だった。

 後藤容疑者も煙を吸うなどして病院に搬送され、入院していた。4人の遺体発見時、住宅は全て施錠され、第三者が侵入した形跡はなかった。警視庁は後藤容疑者の回復を待って任意で事情を聞き、退院に合わせて逮捕した。これまでの任意の調べに、「残された子供がかわいそうだと思った。全て燃えてなくなればいいと考えて火をつけた」などと供述していた。

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