世界遺産「ストーンヘンジ」にオレンジ色の粉末吹き付けか…環境活動家２人逮捕

オレンジ色の物質を吹き付けて座る抗議者たち＝ＡＰ

　【ロンドン＝蒔田一彦】英南部にある世界遺産の巨石遺跡「ストーンヘンジ」で１９日、環境活動家２人がオレンジ色の粉末塗料のようなものを吹き付けた。２人は古代遺跡を損壊した疑いで地元警察に逮捕された。

　２人が所属する団体は脱化石燃料を掲げ、過激な抗議活動を繰り返している。団体によると、２人が吹き付けたのはトウモロコシの粉が原料で、雨で流れ落ちるものだとしている。

　ストーンヘンジは夏至の太陽が昇る方角に合わせて巨石が配置されており、夏至の日には多くの観光客が集まる。英国では今年の夏至は２０日で、注目を集めようと前日を選んだ模様だ。英ＰＡ通信によると、スナク首相は「世界で最も古く重要な遺跡の一つに対する恥ずべき破壊行為だ」と非難した。