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候補者最多で乱戦模様の東京都知事選挙始まる…街頭演説する人、しない人スタイルさまざま

読売新聞 / 2024年6月21日 0時12分

候補者らの演説を聞く人たち(20日午前、東京都内で、読売機から)=池谷美帆撮影

 20日に告示された東京都知事選は、前回選から立候補者数が倍以上に増え、乱戦模様の幕開けとなった。届け出を済ませた候補者たちは早速、街頭などでマイクを握り、独自色をアピールした。首都・東京のかじ取りを任されるのは誰になるのか。17日間の舌戦が始まった。

政党色抑え「公務と二刀流」

 現職の小池百合子候補(71)は午前、新宿区の選挙事務所内で出発式を行った。「子育て政策で所得制限を外す決断をした」などと2期8年の実績を強調。防災や高齢者対策など幅広い公約を掲げ、「山ほどある課題に正面から向き合う」と力を込めた。

 出発式に参加した渋谷区の大学生(18)は「初めての投票が都知事選。若者世代にも目を配った政策という印象だった。少子化対策に期待している」と話した。

 この日、小池候補がマイクを握ったのは約7分。すぐに都庁に戻って、視察に出向くなど公務に励み、街頭に立つことはなかった。視察後に取材に応じた小池候補は「現職なので公務を優先し、時間があるときに選挙活動をする。二刀流だ」と余裕を見せた。

 政党色を出したくない小池候補に配慮し、組織的な支援を見送った自民党と公明党の議員は出発式の場に姿を見せなかった。だが、ある公明関係者は「電話で支援を呼びかけるなどしてフル回転している」と明かした。

もどかしい「野党共闘」

 前参院議員の蓮舫候補(56)は午前11時過ぎから、JR中野駅前で第一声を行った。10分弱の演説は少子化対策と行財政改革に絞った。「若者が暮らしやすい東京を作ることが、少子化対策だ」と訴え、奨学金返済の負担減に取り組むなどと強調。「得意分野」と自負する行財政改革については、「都の財政の『ガラス張り』を実現する。不明瞭な契約は正す」と力を込めた。

 演説では、直前まで所属していた立憲民主党の長妻昭、枝野幸男両衆院議員、辻元清美参院議員の重鎮がマイクリレーを行い、支持を呼びかけた。演説を聞いていた杉並区の会社員(27)は「『若者を支える』と強く言ってくれた。期待している」と話した。

 一方、立民とともに蓮舫候補を全面支援する共産党の議員がマイクを握ることはなかった。広く支持を集めたい蓮舫候補への配慮とみられるが、共産の関係者は「野党共闘の候補だとわかる選挙活動をしてほしいのだが……」とこぼした。

複数のSNSを駆使

 広島県安芸高田市前市長の石丸伸二候補(41)は午前、新宿区の選挙事務所前で第一声。「ネットの力を通じて、大きな人の輪が広がっている」と手応えを口にした。

 夕方には渋谷駅近くに移動し、「利権政治から脱し、バラマキ事業を廃止する」と訴えた。市長時代から力を入れてきたのが、インターネットを活用した情報発信だ。陣営はこの日、ユーチューブなど複数のSNSを駆使して、ポスター貼りの様子などを投稿した。

元航空幕僚長の実績強調

 元航空幕僚長の田母神俊雄候補(75)は午後から市ヶ谷の防衛省を背にマイクを握り、「自衛隊で5万人を動かしてきた実績があり、人を使うのは上手。実行力に期待してほしい」とアピールした。

 夕方にはJR有楽町駅近くで街頭演説。防災対策の強化のほか、少子化対策として第1子に100万円を支給し、子どもが増えるごとに支給額を倍増させることを掲げ、「安全で豊かな暮らしを作り出す」と訴えた。

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