タクシー銃撃、拳銃の弾倉と実弾が川口市内で見つかる…さいたま地検、強盗殺人未遂罪などで起訴

事件現場でタクシーを調べる捜査員ら（５月３０日、埼玉県川口市で）

　埼玉県川口市で５月２９日、タクシー運転手の男性（７２）が停車中の車内で撃たれた事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された無職瀬川好一容疑者（６８）が「捨てた」としていた拳銃の弾倉と実弾が、同市内で回収されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。

　捜査関係者によると、瀬川容疑者は事件後、徒歩で現場から約２００メートルの自宅に戻り、翌３０日にＪＲ川口駅から福島市へ向かった。弾倉と実弾は自宅から川口駅までの間で捨てたとみられる。拳銃の本体部分は見つかっていないという。

　さいたま地検は２１日、瀬川容疑者を強盗殺人未遂罪と銃刀法違反でさいたま地裁に起訴した。起訴状などでは、瀬川容疑者は、停車中のタクシー内で、男性運転手の背後から拳銃を突きつけて「金出せ」と脅し、１発発射して殺害しようとしたとしている。男性は腹部に重傷を負った。