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市川市にカワウの大群1万羽、フン害に住民うんざり…巣にドライアイス投入でも解決遠く

読売新聞 / 2024年6月23日 19時45分

道路沿いの樹木にとまるカワウの群れ(19日、市川市の千鳥町交差点付近で)=奥村登撮影

 千葉県市川市の「行徳鳥獣保護区」周辺にカワウの大群がすみ着き、管理する県や市に近隣住民からフン害の苦情が相次いでいる。県によると、保護区のカワウの生息数は2016年は3084だったが、23年には9627と3倍以上に増加。県は保護区の樹木を伐採するなど対策に苦慮している。

 カワウはウ科の水鳥で体長約80センチ。環境省によると、1980年代以降、全国で増え、各地で漁業被害や営巣による悪臭、樹木の枯死などの問題が生じている。

 県自然保護課に寄せられている苦情は、「道路にフンが落ちている」「臭い」など今年度に入り数件あった。市川市にも臭いなどの苦情が複数あるという。県は保護区での営巣を抑制しようと、21、22年度、卵を冷やすドライアイスを巣に投入。23年度までに国道357号沿いの樹木の伐採や枝切りも行ったが、生息数は1万前後で推移している。

 保護区を見渡せる市の行徳野鳥観察舎からは、国道357号の塩浜交差点から千鳥町交差点まで、樹木にとまる数千羽とみられるカワウが確認できる。巣の多い木は枝葉が少なく、枯れてきているようにも見える。

 保護区に近いマンションに住む女性(73)は「マンションの駐車場に止めた車にフンが落ち、洗浄に苦労した」と話し、「最近では自宅のベランダに巣を作ろうとしていた」とうんざりした様子だった。

 県自然保護課の担当者は「24年度も保護区の樹木を伐採する計画で、時期や場所を検討中」としている。

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