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東京「銀」の野中生萌、パリ五輪切符が確実「一安心ですね」…クライミング女子複合

読売新聞 / 2024年6月23日 9時29分

スポーツクライミング女子複合準決勝のリードで課題に挑む野中生萌(22日)=松本拓也撮影

 【ブダペスト=平地一紀】ブダペストで開催されているアクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は22日、スポーツクライミング女子複合の準決勝で、東京五輪銀メダルの野中 生萌 みほうが3位で決勝に進み、2大会連続の五輪出場を確実にした。ボルダー69・5点、リード60・1点の合計129・6点をマークした。野中と五輪代表の残り1枠を争っていた伊藤ふたば(デンソー岩手)は10位で、上位8人による決勝に残れなかった。

 野中は、得意とする前半のボルダーで3位と好発進。持久力が問われ、以前は苦手意識のあった後半のリードでは、時折、足を壁から離しながらも冷静に得点を重ねた。五輪行きを確信すると、「一安心ですね。うれしいです」と、涙をにじませて喜びに浸った。

 選考レースを戦う上で、東京五輪銀メダルの実績が、重圧となることもあったという。「期待値は高かったので、息苦しさを感じていた時はあった。気持ちの面で成長できた部分がいっぱいある」。かみしめるように、道のりを振り返った。

 五輪本番を見据えて、決勝に向かう。「オリンピックを勝つつもりなので、OQSでも他の選手に勝つつもりで臨みたい」。盛夏のパリの前に、初夏のブダペストで頂点をつかみにいく。

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