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わいせつ教職員の心理分析、生徒からのプレゼントに「自分は特別な存在」と思ったら危険…埼玉県教委

読売新聞 / 2024年6月24日 14時22分

 児童生徒へのわいせつ行為など教職員の不祥事が相次いでいることを受けて、埼玉県教育委員会は、行為に至るまでの行動や心理の変遷をたどるワークシートを作成した。心理の専門家の協力を得て、実際にあった事例を分析した。不祥事を防ぐための研修資料として活用していく。

 シートはわいせつ行為と、体罰の2種類。過去10年間に県内の教職員が起こした不祥事6件を題材に、さいたま法務少年支援センター(さいたま市浦和区)の協力を得て作成した。

 わいせつ行為のシートでは生徒と親密になり、SNSでやり取りを続け、性的な接触を持ったことが発覚して懲戒処分になるまでの出来事を11段階に分類。各段階で「不祥事へ向かわせる心の声」と「思いとどまらせる心の声」を併記した。

 例えば児童生徒からプレゼントをもらうことについて、「自分は特別な存在なのかな」と思う教職員は「不祥事に向かう」とした。一方、「受け取ってはいけないな」と冷静に考えられる人は「思いとどまる」ことができるとした。

 シートは、学校内や新規採用時の研修などで活用する。段階ごとに教職員に「どちらが自分の気持ちに近いか」をチェックしてもらうことで、自身の考えや行動を振り返ってもらう。

 教職員による児童生徒へのわいせつ行為は後を絶たない。2023年度に県教委から懲戒処分を受けたのは16人。今年度もすでに県立高校の男性教諭2人が懲戒免職となっている。日吉亨・県教育長は14日の定例記者会見で「信頼を回復するべく、研修資料を活用してあらゆる手段を尽くしていきたい」と述べた。

 ワークシートは県教委のホームページ(https://www.pref.saitama.lg.jp/e2201/fusyouji-boushi/program.html)から確認できる。

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