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腰痛の菅野智之の代役に「度胸試し」で据えられた新人・又木鉄平、いきなり右肘直撃されても巨人を救う

読売新聞 / 2024年6月24日 6時0分

力投する先発の又木(23日、東京ドームで)=黒瀬祐生撮影

 巨人4―3ヤクルト(セ・リーグ=23日)――巨人が今カードの3連敗を免れた。一回に岡本和の適時二塁打で先制。ヘルナンデスの2ランなどで加点し、継投で反撃をかわした。ヤクルトは3連勝でストップ。

 巨人の試合前練習で、先発予定だった菅野が腰痛を訴え、登板回避が決まった。左の好打者が上位に並ぶヤクルト打線に対し、阿部監督が「度胸試し」と表現して代役に据えたのは、新人の又木鉄平(日本生命)だ。

 プロ2度目の登板。突然の指名で「緊張した」という左腕をアクシデントが襲った。一回、先頭・西川の強烈な打球が右肘付近を直撃。いったん治療で下がった後、ボールが先行してピンチが続く。一回は一死二、三塁を招き、二回も山田の二塁打と2四球で走者をためたが、何とか切り抜けた。

 阿部監督はベンチで又木に声をかけた。「あれでは捕手が配球できない。打たれてもいいから真ん中にいけ」。変化球の制球が定まらないのを見かねたからだ。

 プロ初先発となった1日の西武戦では、6回無失点ながら6四球。結果より内容を問われ、翌日に二軍行きを命じられた又木は腹をくくった。「前回みたいになりたくない」。腕を振ると、速球も走って内角の際どいコースにビシリと決まる。三回、長岡、村上、サンタナの中軸を3者連続で空振り三振に仕留め、直後に味方が3点を追加した。

 又木は四回途中で役目を終え、相手の反撃で1点差となったが、前日に打たれていた高梨とケラーが連投でリードを守り切った。前夜、登板直後にサンタナに豪快な2ランを浴びたケラーは八回、同じようにサンタナを迎えたところで送り出された。結果は四球でも続く山田を併殺打に。嫌な記憶を振り払ったことだろう。

 阿部監督は「とにかく一戦一戦。目先の1試合を頑張りたい」と力を込めた。リーグ戦再開後の初白星は、攻めの采配で選手を刺激してもぎ取った。チームに勢いが出るといい。(平山一有)

巨人・阿部監督「(又木は)アクシデントの中でも頑張ってくれた。(菅野は)来週はしっかりと投げられるようにしますと、本人が言ってきたので、信頼して来週頑張ってもらおうと思う」

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