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堀米雄斗、瀬戸際から大逆転でパリへ「2年間は本当に地獄だった」「少し光が見えてきた」

読売新聞 / 2024年6月24日 9時7分

スケートボード男子ストリートでパリ五輪出場を決めた堀米雄斗(23日)=松本拓也撮影

 【ブダペスト=井上敬雄】アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は23日、ブダペストで最終日が行われた。スケートボード男子ストリート決勝は日本勢が表彰台を独占し、東京五輪金メダルの堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)が合計283・01点で制し、2大会連続の五輪出場を決めた。14歳の小野寺吟雲が2位、白井空良(ムラサキスポーツ)も3位でパリ五輪代表となった。

 普段はクールな堀米が大きくほえ、板を投げ出した。スケートボード男子ストリート決勝、苦手意識のある45秒間のランを2位で折り返し、迎えたベストトリックの3本目。270度横回転しながらレールに乗る得意の技を繰り出すと、そこからさらにアレンジを加え、板の後端で滑り下りる技を完璧に決めた。劣勢からの大逆転で五輪代表の座をたぐり寄せ、「自分でもびっくり」と繰り返した。

 2022年に始まった代表選考レースでは大苦戦。今回までに出場した大会で表彰台はわずか1回。「2年間は本当に地獄だった。何をやってもうまくいかない。精神的にも苦しい」。5月のOQS第1戦(上海)ではついに予選落ちの屈辱も味わい、最大3枠を争う日本代表で5番手に転落した。一時はパリ行きを諦めかけていたという。

 東京五輪後は周囲の競技レベルが向上し、板を縦横自在に回す小野寺ら年下の選手が台頭し、五輪初代王者の自分が押される格好に。だが、この日、追い込まれた土壇場で本来持っていた勝負師の感覚が目を覚ました。重圧のかかる場面で磨いてきた技の引き出しの多さを披露し、「少し光が見えてきた」と口にした。

 今回は大会途中で左膝を強打。決勝では痛み止めを服用していたことも明かした。逆境に強い王者が連覇を狙うパリへと堂々と乗り込む。(井上敬雄)

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