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パリ切符決めたクライミング野中生萌「生萌でよかった、と思ってもらえる登りがしたい」

読売新聞 / 2024年6月24日 9時42分

スポーツクライミング女子複合決勝リードで課題に挑む野中生萌(23日)=松本拓也撮影

 【ブダペスト=井上敬雄】アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は23日、ブダペストで最終日が行われた。スポーツクライミング女子複合決勝で野中生萌が2位に入り2大会連続の五輪出場が決定した。

 難関を次々と攻略した野中が、銀メダルに輝いた3年前の東京五輪に続き大舞台の切符をつかんだ。「うれしいですね。感動しました」と喜びをかみしめた。

 前日のスポーツクライミング女子複合準決勝を3位で通過し、一方、五輪代表の残り1枠を競っていた伊藤ふたば(デンソー岩手)は10位で敗退。この時点で代表争いは決着したが、野中に気の緩みはなかった。「(パリ五輪代表が)生萌でよかった、と周りに思ってもらえる登りがしたい」。決勝前半のボルダーでは全4課題を完登し1位に。後半のリードは逆転を許したが、2位で締めくくった。

 リードで落下した後は、悔しそうに壁を見上げた。「自分の100%は出せなかった。早めに疲れてしまい、(終盤の)1手が(滑って)止まらなかった。でも、そういうことも学び」。経験を重ねる27歳のクライマーが、パリで頂点を極めに行く。(平地一紀)

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