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14歳の吉沢恋、女子では極めて珍しい大技で逆転V…急成長でパリ切符つかみ「自分でもすごいな」

読売新聞 / 2024年6月24日 12時32分

スケートボード女子ストリートで表彰台を独占した(左から)織田夢海、吉沢恋、中山楓奈=松本拓也撮影

 【ブダペスト=井上敬雄】アクションスポーツ4競技のパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は23日、ブダペストで最終日が行われ、スケートボード女子ストリート決勝は1〜4位を日本勢が占めた。14歳の吉沢 ここが優勝し、初の五輪出場。3位に入った東京五輪銅の中山 楓奈 ふうな(ムラサキスポーツ)、4位の赤間 凛音 りずも代表権を獲得した。2位だった世界選手権女王の織田 夢海 ゆめか(サンリオ)は予選ランキングにより落選。ブレイキン(ブレイクダンス)の女子は、日本勢が表彰台を独占した。決勝は湯浅亜実(ダンサー名AMI)が福島あゆみ(同AYUMI)に勝利。両者が五輪出場権を手にした。3位の 津波古梨心 つはこりこ(同RIKO)は五輪出場を逃した。男子は 大能寛飛 おおのひろと(同HIRO10)が6位で代表入り。スケートボード男子パークは永原 悠路 ゆうろ(太陽ホールディングス)が初の五輪を決めた。

憧れの舞台で「1位を取りたい」

 五輪直前に、 彗星 すいせいのごとく台頭してきた吉沢が逆転で代表切符。「最高の気分」と目を輝かせた。

 日本勢2番手で迎えた今大会。決勝で、一発の技を競うベストトリック最後の5本目直前では4位。代表圏外となる中、女子では極めて珍しい板を空中で横270度、縦1回転させてレールを滑る高難度の技を繰り出した。元々大技が少ないのが悩みの種だったが、あたためてきたトリックを成功させ、「最後にしっかり決められるのが一番の強さかと思う」と胸を張った。

 神奈川県出身。2022年に代表選考が始まった頃は決勝に進むのがやっとだったが、平日も3、4時間滑り込み、今年3月に初めて表彰台に乗ってOQS第1戦も3位。幼少期に習ったトランポリン仕込みの空中感覚で、技の習得も早い。

 「(2年前を)考えたらパリにいけるのは自分でもすごいな」とはにかみつつ、憧れの舞台では「1位を取りたい」。番狂わせではないことは、この日の演技が物語っている。(井上敬雄)

ブレイキン湯浅亜実「ほっとしている」

 ブレイキン女子を制したのは、25歳の湯浅。パリ行きの切符をつかみ取り、「もちろんうれしいけど、ほっとしているというのが一番」とほほえんだ。滑らかなステップや回転技で場内を沸かせ、準決勝は津波古、決勝では上海での第1戦で敗れた41歳の福島に勝利。「思いきり楽しむ気持ちでいきたい」という五輪本番も、金メダルの有力候補に挙げられそうだ。

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