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「家族の普通の生活は、完全にストップした」…博多女性刺殺、被害者母親の意見陳述書

読売新聞 / 2024年6月24日 19時38分

寺内進被告

 福岡市のJR博多駅前で昨年1月、元交際相手の女性(当時38歳)を刺殺したとして、殺人罪やストーカー規制法違反などに問われた住所不定、無職寺内進被告(32)の裁判員裁判の第5回公判が24日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)であった。検察側は論告で「傍若無人で残忍極まりない犯行」として懲役30年を求刑し、弁護側は懲役17年が相当と訴えて結審した。判決は28日。

 起訴状では、寺内被告は2023年1月16日、同法に基づき、会社員の川野美樹さんへのつきまとい行為などの禁止命令を受けていながら、路上で帰宅中の川野さんを待ち伏せし、頭や首、胸などを包丁で突き刺して殺害したとしている。

 検察側は論告で、警察に相談した川野さんを寺内被告が逆恨みした上、ストーカーだと指摘されたことに激高して少なくとも17回刺したと説明。川野さんに落ち度はなく、「強固な殺意で、短絡的な動機に酌量の余地は皆無」と述べた。

 一方、弁護側は禁止命令を受けた後には恋愛や 怨恨 えんこんの感情はなかったと主張した。当日も偶然出会ったもので包丁も護身用だとして、計画性はなく、同法違反については無罪だとした。

 論告に先立ち、検察側は「厳しい処罰でないと、ストーカーによる悲しい事件は防げない。極刑を望む」と訴える、川野さんの母親の意見陳述書を代読した。ショックを受けた川野さんの長女は学校に通えていないといい、母親は「家族の普通の生活は、完全にストップした」と訴えた。

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