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吉永小百合さんもロケした「最北の秘境駅」、抜海駅が100周年…存続の行方は不透明

読売新聞 / 2024年6月25日 14時40分

 「最北の秘境駅」として知られるJR宗谷線 抜海 (ばっかい)駅(北海道稚内市)の開業100周年を祝う記念式典が23日、同駅前などで開かれた。

 抜海駅は、1924年(大正13年)6月25日に開業。吉永小百合さん主演の「北の桜守」など映画のほか、ドラマのロケ地にもなった。小さな木造の駅舎が旅愁を醸し出し、鉄道ファンらに人気が高い。JR北海道が2019年に同駅の廃止方針を示したことから、市が21年度に維持管理をJR北海道から引き継いだ。だが、市は24年度末で支援を終える方針を示しており、存続の行方に注目が集まっている。

 式典には道内だけでなく、福岡や東京、神奈川などの鉄道ファンら約110人が参加。地元有志でつくる実行委員会の森寛泰代表(61)は「皆さんから抜海駅(存続の可否)について意見を聞きたくて記念式典を計画した」とあいさつした。

 クラウドファンディングによる寄付の一部で設置された石の記念碑も披露された。高さ約1メートル20、幅約2メートルあり、正面には駅周辺から望むことができる利尻富士の姿が刻まれている。

 神奈川県藤沢市の農業の男性(47)は「3年ぐらい前から駅舎や自然にひかれて訪れている。存続は難しいかもしれないが、残ってほしい」と話した。北海道天塩町の主婦(41)は「抜海駅を含め、歴史ある古い駅は存続してほしい」と願った。

 式典後、バーベキュースタイルの懇親会が近くの漁港で開催された。参加者は牛肉やホタテ、イカなどを味わいながら思いなどを語り合った。森代表は「遠方から駆け付けてくれた人もおり、多くの人が100周年を祝ってくれてうれしい。抜海駅が残されるように活動したい」と話していた。

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