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内閣支持率も政党支持率も低迷、「選挙戦えない」と岸田首相へ不満噴出…「内輪もめ」ジレンマも

読売新聞 / 2024年6月25日 8時7分

 自民党が、内閣支持率に加えて政党支持率の低迷に危機感を強めている。次期衆院選で政権交代を許すとの懸念から、岸田首相(党総裁)への不満が噴出している一方で、「内輪もめ」は更なる支持離れにつながるとのジレンマも抱える。野党は攻勢を強めるものの、低支持率にあえぐ首相と衆院選で対決したいのが本音で、立場は複雑だ。

 「内閣支持率に引きずられるように党の支持率も下がっている。非常に深刻で、これでは選挙は戦えない」

 自民の閣僚経験者は24日、党の置かれた状況をこう嘆息した。読売新聞社が21〜23日に実施した全国世論調査で、内閣支持率は自民が政権復帰した2012年以降最低の23%を記録。自民支持率も前月の27%から25%に下落し、12年以降最低(23%)水準に近づいた。

 党内では、中堅・若手を中心に「次期衆院選での大量落選が現実味を帯びた」との不安が膨らんでいる。高鳥修一・元農林水産副大臣は23日、首相の下で衆院選を戦えば「(過半数維持は)非常に厳しい」と記者団に言明した。

 こうした状況を受け、首相批判は勢いを増している。茂木派の東国幹衆院議員は22日、「ゆめゆめ(総裁選)再選などと口にせず、思いとどまってほしい」と発言。菅前首相は23日、オンライン番組で「(政治とカネで)首相が責任を取っていない」と厳しく指摘した。

 一方で、行きすぎた首相批判には苦言も出ている。田村憲久政調会長代行は23日のフジテレビ番組で「けなし合いは党にとって良くない。言うなら(首相)本人に言った方がいい」と語った。元岸田派ベテランは「責任をトップに押しつけ、仲間割れを演じる党は支持されない」と訴える。

 公明党も「説明責任が尽くされていない」(山口代表)と自民の姿勢には批判的だが、党幹部は「外野から混乱させる振る舞いはしない」とし、首相批判とは距離を置く構えだ。

 これに対し、野党は自民批判のボルテージを上げている。立憲民主党の泉代表は取材に「新たな政権の準備を加速させたい」と意気込んだ。日本維新の会の藤田幹事長は「国民は自民の逃げの姿勢を許さない」と強調し、国民民主党の玉木代表も「自民に自浄作用がなく、国民は愛想を尽かしている」と語気を強めた。

 ただ、立民、維新両党の支持率も6%と低迷している。新首相の下で衆院解散・総選挙が行われれば、刷新感から自民が息を吹き返す可能性がある。立民ベテランは「岸田首相に続投してもらうのが一番だ」と漏らしている。

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