1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

中国の無人探査機「嫦娥」帰還、世界で初めて月の裏側の土壌持ち帰りに成功

読売新聞 / 2024年6月25日 19時48分

月の裏側で土壌を採取した無人探査機「嫦娥6号」の画像。移動式カメラで撮影された=中国国家宇宙局のホームページから

 【瀋陽=出水翔太朗】中国国家宇宙局は25日、月の裏側で土壌採取に成功した中国の無人探査機「 嫦娥 じょうが6号」の帰還カプセルが25日午後2時7分(日本時間午後3時7分)、内モンゴル自治区に着陸したと発表した。月の裏側からの試料の持ち帰りは世界で初めて。中国は今後、月面開発に向けた取り組みを加速させる。

 発表によると、5月に打ち上げられた嫦娥6号は今月2〜3日、ロボットアームとドリルを使って土壌の採取に成功していた。月の裏側は地球からの電波が届かないため、事前に打ち上げた中継通信衛星を介して試料を採取したり、帰還カプセルに試料を移したりする複雑な作業をこなし、予定通り53日間の行程を終えた。

 月の表側では米国や旧ソ連も試料を持ち帰っており、中国も2020年に、嫦娥5号が1731グラムの試料を回収していた。今回の採取量は明らかになっていないが、嫦娥5号の実績を上回る2000グラムが目標だった。

 中国は35年までに科学研究用の月面基地を完成させる計画だ。 習近平 シージンピン国家主席はプロジェクト関係者への祝電で「宇宙強国の目標に向けて前進し、民族復興の偉大な事業を進めるため貢献してほしい」と強調した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください