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1500安打放った巨人の39歳長野、なぜ試合を動かせるのか…ベンチ最前列で仲間を鼓舞・厳しい場面を想定し準備

読売新聞 / 2024年6月26日 6時0分

9回1死2塁、適時打を放つ長野(25日)=武藤要撮影

 巨人3―2DeNA(セ・リーグ=25日)――巨人は七回、山崎伊の適時二塁打で勝ち越し、九回に代打・長野の適時打で突き放した。山崎伊は8回1失点。DeNAは九回の好機であと1本が出なかった。

 39歳の大ベテランの勝負強さが、ここぞの場面で発揮された。巨人・長野の通算1500安打目は、勝利を引き寄せる効果的な一打になった。

 1点リードの九回一死。門脇が二塁打で出塁し、好投していた山崎伊に代わって、打席に入った。「なんとか(山崎伊を)援護したかった。1点でも、と思っていた」。坂本の変化球を中前にはじき返し、貴重な追加点を挙げた。塁上で大城卓に1500安打の記念ボードを渡されると、拍手を送る観客やチームメートらに頭を下げた。

 21日のヤクルト戦で放った1499安打目も、走者を置いた場面での代打からの適時打だった。

 なぜ勝負どころで試合を動かすような仕事ができるのか。長野の一挙手一投足から学びを得ようとしている萩尾は、「準備の段階から厳しい場面で行くことを想定し、チームの流れを変える打撃に徹しているように見える」という。

 途中出場が多い長野は、よくベンチの最前列に立ち、仲間たちを鼓舞している。その一方で、チーム関係者によれば、出番が訪れるかもしれない中盤以降になると、ベンチ裏の廊下などに姿を見せ、体を温めるために走っているという。相手投手の研究も怠らない。表には見せない準備の積み重ねが、プロ15年目になっても、第一線を走り続けられる理由だ。

 かつて首位打者や最多安打のタイトルを獲得したが、節目に到達してしみじみと言った。「安打を打つのは難しい。プロに入った頃には1500本も打てると思っていなかった」。控えめに喜ぶ姿が、いかにも多くの人に慕われる長野らしかった。(井上雄太)

◆巨人・長野が通算1500安打 25日のDeNA戦の九回、坂本から中前適時打を放って達成。プロ138人目。初安打は2010年3月27日のヤクルト戦。

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