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パリ五輪あと1か月、足りない警備員「軍や警察の代替はない」…開会式に観客32万人見込み

読売新聞 / 2024年6月26日 9時40分

 【パリ=梁田真樹子】パリ五輪開幕まで26日で1か月となる中、セーヌ川で行われる開会式や街中での競技実施に向け、民間警備員の確保が新たな課題として浮上している。大会組織委員会は、必要人員を確保するため、対応を急いでいる。

あと1か月

 仏メディアによると、6月中旬時点で、開会式の運営に必要な民間警備員2000人のうち、400人が確保されていない。大会期間を通じ、ピーク時には1万8000〜2万2000人の民間警備員が必要と見込まれており、組織委は不足している約1500人を今後採用したい考えだ。

 7月26日に行われる開会式は、ルーブル美術館などが並ぶパリ中心部のセーヌ川を選手団が船で約6キロ・メートルにわたって「行進」する形式で、両岸に約32万人の観客が訪れる見込みだ。大会期間中も、エッフェル塔周辺やフランス革命の舞台となったコンコルド広場、1900年のパリ万博の際に建設された展覧会場グラン・パレなどで競技が行われる。

 歴史的な場所での競技は華やかだが、建築物が密集して多くの観光客が行き交う地域での大会開催は、警備の難易度が高いと指摘されている。仏政府は開会式当日に警察や憲兵4万5000人を動員するほか、大会期間中も1日あたり3万5000人を警備に充てることを決めている。

 ただ、不足が見込まれる民間警備員を補う軍や警察の追加動員は難しいとみられている。パリ警察のローラン・ヌニェス長官は今月21日の記者会見で、「軍や警察による代替はない」と明言した。

セーヌ川水質まだ改善せず トライアスロン会場 パリ市大型貯水槽稼働

 パリ五輪・パラリンピック開催で、治安と並んで懸念が出ているのがセーヌ川の水質だ。パリ中心部の流域は、トライアスロンなどの競技会場になる予定だが、地元自治体は、6月中旬の水質の汚染レベルが遊泳可能な基準に達していないと発表した。悪天候が続いたためとみられる。

 パリ市は、生活排水が直接セーヌ川に流れ込むことを防いで水質を改善するため、市東部に大型貯水槽を建設し、5月から稼働している。ピエール・ラバダン副市長は「五輪のレガシー(遺産)として、セーヌ川を泳げる川にしたい」と話し、貯水槽の効果に期待を寄せる。

 アンヌ・イダルゴ市長は水質改善をアピールするため、今月23日にセーヌ川で泳ぐ考えを示していた。国民議会(下院)の解散で総選挙期間に入ったために見送られたが、開幕直前の7月中旬に再挑戦する方針という。

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