アサンジ被告、司法取引に沿って罪認め釈放…母国オーストラリアへ出発する予定

２６日、米サイパン島の連邦裁判所に到着したアサンジ被告（左から２人目）＝ロイター

　【ワシントン＝池田慶太】米国の機密情報漏えいに関与したとして起訴された内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジ被告（５２）は２６日、米自治領サイパン島の米連邦裁判所に出廷した。米政府との司法取引に沿って１件の罪を認めた後、釈放された。

　英ＢＢＣによると、判事は判決言い渡しで、アサンジ被告が英国で収監された約５年を服役期間とみなし、即時釈放を決定した。アサンジ被告は同日、母国オーストラリアに向けて出発する予定だ。

　アサンジ被告は別の事件で英国の刑務所に収監されていたが、司法取引の合意を受けて２４日に保釈された。

　英国をプライベートジェットで離れたアサンジ氏はタイ経由で２６日朝にサイパンに到着した。黒いスーツ姿のアサンジ被告は無言のまま裁判所に入った。

　ウィキリークスはＸ（旧ツイッター）で「司法取引を正式に行うため、アサンジは米領土であるサイパンに到着した」と投稿した。