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顔の表情などから熱中症のリスク判定、米沢市が「AIカメラ」を全中学校に導入へ…ポーラ化成工業開発

読売新聞 / 2024年7月3日 8時5分

熱中症リスク判定AIカメラの導入を発表する近藤市長(26日、米沢市役所で)

 山形県米沢市の近藤洋介市長は6月26日の定例記者会見で、新たな熱中症予防策として、顔の表情などから熱中症のリスクを判定する「AIカメラ」(製品名「カオカラ」)を、市内の全7中学校に導入すると発表した。

 肌研究を通して蓄積した、顔に表れる疲労の兆候の知見などを活用し、ポーラ化成工業(横浜市)が開発した製品。3秒ほど顔をカメラにかざすと、顔画像から生徒の体調を解析し、熱中症リスクを4段階で知らせてくれる仕組みだ。

 各学校に2台ずつ配備し、登下校時や体育の授業、部活動の後などに利用を促す。

 熱中症リスクが高いと判定された生徒については、教諭に申告してもらったうえ、養護教諭が脈拍を測ったり、休息を促したりする。

 機器は同社からの提供を受け、7〜10月に実証事業として行う。利用した生徒の顔画像はデータとして蓄積されるため、保護者の理解を得て行う。

 近藤市長は「熱中症は自己申告だけでは客観的な判断ができない。これで熱中症対策が取りやすくなる」と強調した。自治体単位では全国初の導入だという。

 同市では昨夏、女子中学生が熱中症の疑いで搬送され、その後亡くなる事案があった。

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