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両陛下がオックスフォード大再訪へ…皇后さま恩師「我が校の教え胸に一緒に歩んでいって」

読売新聞 / 2024年6月27日 23時10分

留学中の皇后さまや陛下との思い出を語るアダム・ロバーツ名誉教授(左)とデニス・ノーブル名誉教授(5月22日、オックスフォードで)=沖村豪撮影

 【ロンドン=沖村豪】天皇、皇后両陛下は28日、かつて留学したオックスフォード大学を訪問される。皇后さまの恩師で、天皇陛下とも親交のある国際政治学者アダム・ロバーツ名誉教授と生理学者デニス・ノーブル名誉教授が、お二方にまつわるエピソードを語った。

 ロバーツ氏は皇后さまの研究の指導役、ノーブル氏は学寮を統括する立場だった。皇后さまの第一印象はそれぞれ「知的でユーモアがある」「語学に秀でていて親しみも持てる」というものだった。

 皇后さまが「次期支援戦闘機(FSX)開発を巡る日米交渉」という研究テーマを選ばれた時、ロバーツ氏は「外交官としての将来を考えた専門性の高い選択だ」と感じた。だが、学寮の前では日本のメディアが「陛下のお きさき候補」と待ち伏せする日々が続いた。

 皇后さまを救うべく、学寮からの転居の手はずが整えられた。ロバーツ氏は転居先は聞かず、「殿下(陛下)とどんな関係なのかも知りたくない」と伝えた。深刻な状況にもかかわらず、皇后さまは「本当に知りたくないのですか」と笑顔で返されたという。

 皇后さまの結婚後、陛下との交流も始まった。お住まいに招かれた時、静養が始まった皇后さまを支える姿に接し、「常に思慮深く、相手を気遣う陛下の態度に心打たれた」と明かす。

 ノーブル氏は2009年、京都での国際会議で陛下とご一緒した後、お住まいに何度か招かれた。長女愛子さまを紹介されたこともあった。敬称がわからず戸惑っていると、両陛下は形式よりも、ただ親しく接することを望まれたという。

 両氏にとって、お二方そろっての母校再訪は感慨深い。「歴史や伝統を重んじながら、最先端の知恵や技術を追求する我が校の教えを胸に刻み、一緒に歩んでいってほしい」と語った。

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