1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

AIカメラで無人野球中継、選手の動きに応じて映像を切り替え自動配信

読売新聞 / 2024年6月28日 13時44分

 徳島県阿南市はJAアグリあなんスタジアム(桑野町)に、人工知能(AI)を搭載した無人で野球中継ができるシステムを導入した。試合の展開に合わせてカメラを切り替えるなどし、インターネット上で本格的な映像を生中継する。システムの導入は四国の球場では初めてという。(荒川紘太)

 阿南市は全国から野球大会や学生の合宿などを誘致し、野球を通じたまちおこしに取り組んでいる。同スタジアムは両翼100メートルで、収容人数は最大で5000人。選抜高校野球大会に出場した日本航空石川が、3月に直前合宿に利用したほか、四国アイランドリーグplusの公式戦なども行われている。

 新型コロナの影響で保護者らの入場制限が行われた時期に「試合の映像や写真が見たい」との要望が寄せられた。ふるさと納税の寄付金などを財源に約350万円かけ、4月にバックスクリーン横とバックネット裏のポールにカメラを設置した。

 スポーツ映像配信事業などを手がける「NTTSportict」(大阪市)のシステムで、バックスクリーン横のカメラでは投手と捕手、打者を撮影し、選手の動きに応じて自動でバックネット裏のカメラに切り替えるなどする。画面の右下にはスコアボードやカウントを表示でき、テレビ中継のような映像を配信できる。

 今月8、9日に県高野連が主催し、同スタジアムで行われた大阪桐蔭と県内4校との招待試合で初めて生配信を実施。2日間で約5600のユーザーが視聴し、好評だったという。今後は少年野球大会や草野球の試合などにも活用し、試合映像を収めたDVDの販売や有料配信も予定している。

 市野球のまち推進課の松崎知巳課長補佐は「中継設備を導入することで、遠くに住んでいる人にも試合を見てもらえる。AIカメラを通して阿南で野球をしたいと思う人を増やし、地域の活性化につなげていきたい」と期待を込めた。

 動画はサイト「野球のまち阿南AIライブ」から視聴できる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください