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巨人の重苦しいムード吹き飛ばした吉川の美技と丸のサヨナラ弾…阿部監督「今日は野手に救われた試合」

読売新聞 / 2024年6月29日 6時0分

 巨人3―2広島(セ・リーグ=28日)――巨人がサヨナラ勝ち。1点リードの九回二死から追いつかれたが、十回、丸の右越えソロで試合を決めた。広島戦の連敗は4でストップ。広島は4連勝を逃した。

 沈みきっていた巨人ベンチ、ファンで埋まった観客席がその瞬間、歓喜で沸き返った。十回、丸が起死回生の一撃を右翼席にたたき込んだ。首位広島を本拠地に迎えての3連戦初戦で、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 同点の十回一死で打席へ。2ボールから栗林の144キロを振り抜いた。スタンドインを確信した丸はベンチに向かって拳を握り、余韻を味わうようにダイヤモンドを1周すると、仲間の手荒い祝福を受けた。この日の4安打目が試合を決める一打となり、「本当に完璧だった」と興奮冷めやらぬ様子だった。

 勝利まであと一死にこぎ着けながら、土壇場で追いつかれていた。1点リードの九回、抑えのバルドナードが二死三塁のピンチを招くと、田中への外角低めへの速球が暴投となり、三塁走者が生還。試合は振り出しに戻り、チームに重苦しいムードが漂った。

 そんな窮地に、野手陣が奮い立った。十回二死一、三塁の守りでは、吉川が中堅へ抜けそうな当たりを逆シングルで好捕し、勝ち越し点を防いだ。その裏、殊勲の一発を放った丸はお立ち台で言った。「ここまで投手陣に負担ばかりかけているので、本当に申し訳ない。今日のような接戦をものにできたら、おのずと優勝が見えてくると思う」

 広島とのゲーム差を詰める上でも、引き分けを挟んで4連敗中だった相手に競り勝った意味は、ことのほか大きい。「今日は野手に救われた試合だった」と阿部監督。ミスをカバーして首位から白星をもぎ取り、ペナントレースを折り返した。(平山一有)

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