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「スター」豊田兼がパリ切符、400障害で3人目47秒台…二刀流に「新たなロールモデルになる」

読売新聞 / 2024年6月29日 12時14分

男子400メートル障害で優勝し、パリ五輪代表に内定した豊田兼=三浦邦彦撮影

 陸上・日本選手権第2日(28日・新潟デンカビッグスワンスタジアム=読売新聞社後援)――パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子400メートル障害は既に参加標準記録をクリアしていた豊田兼(慶大)が日本歴代3位となる47秒99で優勝し、パリ五輪代表に内定した。女子1500メートルの田中希実(ニューバランス)は4分1秒44で5連覇を果たし、参加標準記録を突破して5000メートルに続く2種目目の五輪代表を決めた。

余力十分 47秒台

 大一番でひときわまぶしく輝いた。男子400メートル障害の豊田が自己記録を0秒37更新し、日本では3人目の47秒台となる47秒99で優勝。堂々とパリ五輪代表内定をつかんだ新たなスターは、「想定通りのレースができた」と声を弾ませた。

 レースに志の高さが表れた。優勝すれば内定する条件下、「パリまで試す機会がない。飛ばすレースを」と序盤からトップギアに入れた。中盤以降も余力十分で、優雅で伸びやかな走りのままフィニッシュ。「一か八かの勝負」で、将来的な目標としていた47秒台に突入し、右手を突き上げた。

 1メートル95の長身で、110メートル障害でも五輪を狙う異色の「二刀流ハードラー」。慶大環境情報学部4年で動作解析のゼミに所属し、ストライドを伸ばすと同時に、高速ピッチを刻む脚さばきの技術を追い求める。両種目の挑戦には「相乗効果もあるかもしれない」と感じるといい、「この2種目を両立できる選手は自分しかいない。新しいロールモデルになる」と意気込む。

 フランス出身の父の母国で開催される五輪切符には、「まだ現実味がない」。それでも、自らの想定を上回る成長曲線を描いてパリに乗り込む。「夏につながるレースができた。今回と同じようなレースを再現し、47秒5台までタイムを縮めていきたい」。為末大が23年前に作った日本記録47秒89の更新、そして大舞台での決勝進出も視野に、飛躍を誓った。(井上敬雄)

北口優勝 油断なし

 女子やり投げで2投目に62メートル87をマークして優勝した北口 榛花 はるか(JAL)は「1、2投目は気持ち良く入れたけど、3投目で助走スピードを上げようとして、投げが崩れて立て直せなかった」と反省した。「今年はピタッときた投げが1本もない」と危機感も口にした昨年の世界選手権女王。パリ五輪まではダイヤモンドリーグ2戦に出場予定で「改善しなければいけない部分は多い」と気を引き締めた。

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