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田畑裕明衆院議員、政治資金パーティー案内状に「ご入金のみ」欄…次期衆院選への影響懸念の声も

読売新聞 / 2024年6月29日 13時38分

田畑裕明衆院議員

 田畑裕明衆院議員(富山1区)が政治資金パーティーの案内状に「ご入金のみ」との項目を設け、地元から非難が上がっている。国会で野党から違法性を指摘されたものの、田畑氏は問題はないとの認識だ。地元議員らは「問題は田畑氏の説明の仕方にある。本質が分かっていない」などと語り、次期衆院選への影響も懸念している。(川尻岳宏)

■「寄付にあたる」

 問題となったパーティーは6月18日に東京都内で開催が予定されていた。セミナーと懇親会がセットになっており、会費は2万円。だが、直前になり「(国会で)パーティーのあり方について議論されている」(田畑氏)として、開催は見送られた。

 政治資金規正法は、パーティー券収入と開催経費の差額を政治資金にできると定めている。田畑氏は案内状の出欠欄で「ご出席」「ご欠席」の他に出席を前提としない「ご入金のみ」を設けていたが、野党はこの場合、パーティーとは別の「寄付」にあたると指摘。パーティー収入として政治資金収支報告書に記載すれば違法だと追及した。

 田畑氏は12日、報道各社に対して「当日来られなかった人には、後日資料を送る予定だった」とする文書を送付し、「ご入金のみ」でも対価があるので寄付に当たらないとの見解を示していた。

■対応を疑問視

 こうした田畑氏の対応を疑問視する声が地元から上がっている。

 党安倍派の裏金事件では田畑氏も5年間で68万円を受け取っていた。田畑氏は今年1月、報道陣に説明の機会を設けたが、自らの責任以外にも「派閥幹部には責任を取ってほしい」と強調。さらに今回の問題を受け、党県連の宮本光明幹事長は12日の記者会見で「国会で政治資金規正法改正案を審議している時に、パーティーを計画したことは問題だ」と発言した。

 党富山市連は26日、常任総務会を開催。出席者によると田畑氏が退出後は「なぜ、まず謝らないのか」「一般感覚とずれている」などの声が続出したという。市連支部長の中川忠昭県議は「大変厳しい意見が出た。今後、本人に伝える」と語った。

■県議「次はない」

 ある県議は「問題は違法性ではなく、田畑氏の対応。それが分かっていない」と憤る。市連所属の県議は「一発レッドカードではないが、次はない」と語り、今後の選挙での支援体制にも言及した。

 2021年衆院選の富山1区で田畑氏は約7万1000票を得て当選。次点とは約2万6000票差だった。次期衆院選には1人増の5人が出馬予定だが、当時の選対幹部は「現状の富山1区には5万票とれる野党候補がいない。かなり減らしても勝ててしまう状況が田畑さんを緩ませている」と嘆いた。

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