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ススキノ切断遺体1年、逮捕前も「いつも通りの生活」なぜ…両親が公判で心境語るか

読売新聞 / 2024年6月29日 11時46分

田村修被告ら親子3人が暮らしていた自宅。今も規制線が張られている(28日、札幌市厚別区で)=岡本紘太郎撮影

 札幌市ススキノ地区のホテルで頭部を切断された男性(当時62歳)の遺体が見つかり、同市厚別区の親子3人が逮捕・起訴された事件は、7月1日で男性の殺害から1年となる。札幌地裁では1日、死体遺棄と死体損壊の各ほう助罪に問われた田村浩子被告(61)の公判が開かれ、夫で精神科医の修被告(60)(殺人ほう助罪などで起訴)が証人として出廷する予定だ。

 起訴状などによると、両被告の一人娘である 瑠奈 るな被告(30)(殺人罪などで起訴)は2023年7月1日午後11時過ぎ、ホテル客室で男性を刺殺。頭部を切断後、送迎役だった修被告の運転で自宅に持ち帰り、損壊行為を重ねたとしている。男性とは5月末にダンスクラブで知り合い、トラブルになっていたという。

 検察側は「修被告は殺害計画を知りながら手を貸した」と指摘。7月3日頃に頭部の存在に気づいたという浩子被告も「遺体の保管(遺棄)を容認するなどし、瑠奈被告の遺棄と損壊を容易にした」とする。今月4日に開かれた浩子被告の初公判の冒頭陳述では、「娘を溺愛して機嫌を常にうかがい、要望に応えることを最優先にしていた」といういびつな親子関係を事件の背景事情に挙げた。

 ただ、検察側の冒頭陳述には、瑠奈被告が患っていたとみられる精神疾患への言及がなかった。これに対し、両親の弁護側は、瑠奈被告が10年以上前から多重人格や統合失調症のような症状を示していたとし、「両親は娘が精神的に不安定になり、自殺に及ぶのを防ぐことを考えて生活していた」などと主張。修被告が殺害計画を知っていたり、浩子被告が頭部の保管を容認したりした事実もなく、両親を罪に問うことはできないと説明する。

 弁護側によると、道警が7月24〜25日に3人を逮捕するまでの間、両親は娘の逮捕を予想しながら事件前と同じ生活を続けていた。修被告の証人尋問や浩子被告の被告人質問では、その理由や当時の心境についても語られることになる。

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