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都知事選、立候補した現職は12勝0敗…「現職無敗の法則」いつまで続く

読売新聞 / 2024年6月29日 14時0分

データでみる都知事

 東京都知事選は1947年から前回の2020年まで21回行われた。うち12回は現職知事が立候補し、全て当選。12勝0敗の成績を誇る。「現職無敗の法則」はいつまで続くのか。

 歴代の知事は9人。うち初代の安井誠一郎、2代目の東龍太郎、3代目の美濃部亮吉、4代目の鈴木俊一、6代目の石原慎太郎、9代目の小池百合子の6氏が2期以上務めた。最長は鈴木氏の4期16年で、財政赤字の解消や、都庁舎の新宿移転、臨海副都心開発などの業績を残した。

 都知事選の開票結果を分析すると、6氏とも再選を果たした選挙で、自身の任期中最も高い得票率を記録した。安井氏61・23%、東氏57・08%、美濃部氏64・77%、鈴木氏60・16%、石原氏70・21%、小池氏59・70%――。ほかの候補者を圧倒する得票率は、1期4年の実績を評価し、2期目も任せたいと都民が信任したとみることができる。

 3選を目指した知事選ではどうか。3期以上務めた4氏のうち、安井氏は50・93%(前回比10・3ポイント減)、美濃部氏は50・48%(同14・29ポイント減)、石原氏は51・06%(同19・15ポイント減)と、得票率を10ポイント以上減らしている。石原氏の場合、四男を都の文化事業に関与させていたことを「都政の私物化」と批判され、初めて逆風で迎える選挙戦となった。当選したものの、「 執拗 しつようなバッシングがあって不本意だった」と不快そうに語った。

 鈴木氏の得票率は57・81%と2・35ポイント減にとどまったが、共産党と社会党がそれぞれ別の候補を推薦して革新勢力の得票が割れたことが、鈴木氏を利したとされる。多選批判も起き、3期目への道のりは、2期目よりも険しいといえる。

 今回の知事選では、現職の小池氏が3選を目指す。2期8年の小池都政への評価が主な争点で、「格差が広がった」(前参院議員の蓮舫氏)などと他候補から批判される場面が目立つ。

 石原氏が3選を目指した知事選に選挙プランナーとして携わった三浦博史氏は、再選を目指す現職について、〈1〉公務でメディアに露出する機会が多く、知名度が高まる〈2〉知名度の高い現職と戦うのは不利とみて、有力な対抗馬が現れない――との理由で、「よほどの不祥事や失政がない限り有利だ」と語る。一方、3期目を目指す選挙では、「同じ人が8年間も知事に就いていれば、有権者も飽きてくる。そこをチャンスと捉えて有力な対抗馬が現れ、得票率が下がることが多い」と指摘した。

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