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イラン大統領選挙、19年ぶり決選投票に…1位改革派ペゼシュキアン氏と2位反米派ジャリリ氏

読売新聞 / 2024年6月29日 21時8分

得票率1位となった改革派のペゼシュキアン氏

 【テヘラン=田尾茂樹】イラン内務省は29日、7月5日に行われる大統領選の決選投票に改革派の元保健相マスード・ペゼシュキアン氏(69)と保守強硬派の元核交渉責任者サイード・ジャリリ氏(58)が進むと発表した。28日投票の大統領選では過半数を得た候補がなかったため、上位2人が争う。決選投票は2005年以来19年ぶりで、激戦になりそうだ。

 反米路線の保守強硬派が政権を維持するのか、米欧との対話を掲げる改革派の政権獲得で外交姿勢が変化するかが焦点となる。内務省によると、得票率トップのペゼシュキアン氏は42・45%、2位のジャリリ氏は38・61%だった。投票率は40%で過去最低となった。

 大統領選は5月のエブラヒム・ライシ大統領のヘリコプター墜落死を受けて行われた。立候補者6人のうち2人が撤退し、保守強硬派3人、改革派1人の計4人で争われた。改革派が政権への批判票を取り込んで支持を伸ばしたのに対し、保守強硬派は候補者を一本化できず、票が分散した。

 選挙戦でペゼシュキアン氏は「繁栄のために世界との関係改善が欠かせない」と米欧との融和を訴え、ジャリリ氏は「(経済制裁を科した)敵を後悔させる」と反米姿勢を鮮明にした。

 ライシ政権では米欧などとの核合意に反して核開発を進め、中露との関係を深めた。選挙では米国が科す経済制裁への対応や、制裁による物価高騰への対策が問われた。イランでは最高指導者アリ・ハメネイ師があらゆる政策の最終決定権を握るが、大統領の政治姿勢次第で外交や経済政策が左右されることもある。

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