久保建英のいとこ、１６歳の久保凛が日本選手権８００ｍ初優勝…田中希実らに大差つける

女子８００メートルで優勝した久保凛（左端）（３０日）＝武藤要撮影

　陸上・日本選手権最終日（３０日・新潟デンカビッグスワンスタジアム＝読売新聞社後援）――パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、女子８００メートルは、予選を全体１位通過した１６歳の久保凛（大阪・東大阪大敬愛高２年）が２分３秒１３の自己ベストで初優勝を果たした。派遣標準記録には及ばなかった。久保はサッカー日本代表、久保建英（レアル・ソシエダード）のいとこ。

　１５００メートルと５０００メートルで代表に内定している田中希実（ニューバランス）は２分５秒１４で７位だった。

　久保は終盤に、この時点で２位だった田中ら後続との差をぐんぐんと広げ、２位に１秒１３の大差をつけた。久保は「自分のペースで走って勝ち切ることができた。とてもうれしい。前半から先頭に出てリズムを作ろうと思ったが、最初の１００ｍで塩見（綾乃）さんが前に出たので、落ち着いてラストの１５０（メートル）からスパートしようと思った。もっと練習を積んで、世界で活躍する選手になりたい。今回、パリオリンピックの派遣標準記録が切れなかったので、次の世界の試合に出られるように練習を積んでいきたい」と話した。（デジタル編集部）