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室温28度設定だけでは熱中症対策にならない それでもエアコン節電で電気代を安くするには

J-CASTニュース / 2024年6月30日 10時0分

室温28度設定だけでは熱中症対策にならない それでもエアコン節電で電気代を安くするには

エアコンを節約する方法とは

電気料金の高騰を受け、節電のために冷房の使用を我慢したい人が43%――。そんな調査結果を、パナソニックが発表した。だが、暑さも年々厳しくなっているため、熱中症対策の重要性も増している。

エアコンを適度に使いつつ、消費電力を節約する方法はあるのか。

サボると消費電力が約25%無駄に

前出の調査結果は、パナソニックが2024年5月22日に発表したもの。同年夏のエアコン利用について、男女555人に聞いている。電気代の値上げや政府の電気代補助終了を受け、より節電に取り組みたいかという質問に、「積極的に取り組みたい」と答えたのは27%だった。「どちらかと言えば取り組みたい」は50%で、合計77%に節電意向があった。

節電のために冷房の使用を我慢しようと思うかという質問には、「かなりガマンしたい」と回答した人は10%、「ややガマンしたい」は33%。エアコンの冷房利用を控えようと考えている人は合計43%だった。

だが、24年夏も激しい暑さが続くと見込まれるため、熱中症予防も大切だ。環境省は、熱中症予防行動のひとつとして適切なエアコンの使用を啓発している。そこで、総合空調メーカー・ダイキン工業の広報に、エアコンを節約する方法を聞いた。

そもそもエアコンには室内機と室外機がある。エアコンは室内の熱を外に運び、熱が少なくなった冷たい空気を室内に戻すことで、部屋の中を涼しくする。外に運び出された熱は室外機から出ていく。この仕組みを前提に、基本的な節約方法が2つあると担当者は話す。

まず、室内機の中にあるフィルターの掃除が重要だ。フィルターを1年間掃除しないと消費電力が25%ほど無駄になる場合もあるという。フィルターにほこりがたまると室内の空気の取り込み量が減って、効率が下がるからだ。

また、室外機の周辺に障害物を置かないことも大事だ。室外機から熱を逃がす際に障害物があると、熱を効率的に排出できず、余計な電力を使ってしまうからだ。

エアコンの風量を「自動」に設定することも大事だという。「弱」のほうが消費電力を抑えられるイメージがあるが、室内機が空気を吸い込む量が減り、部屋を全体的に涼しくするまでに時間がかかってしまう。そのため、「自動」のほうが効率的だ。

エアコンの風向きを「水平」にすることも勧めた。天井に暖かい空気が、下に冷たい空気がたまりやすい性質があるため、水平にすることで部屋全体の空気を効率的に混ぜることができる。

熱中症対策には「湿度」も意識しよう

ダイキン広報によれば、室温を意識するだけでは熱中症対策には不十分。熱中症リスクを評価する指標の「暑さ指数(WBGT)」は、リスクを増大させる主な要因「気温」「湿度」「日射・輻射」をもとに算出する。つまり、気温だけでなく湿度にも注意が必要なのだ。

高温多湿だと熱中症リスクが高まってしまう。エアコンで室温や湿度を調整することが大切で、気温も湿度も高い日には室温を下げながら除湿効果も期待できる「冷房」機能を使い、それほど気温は高くなくても湿度が気になる日には「除湿」機能を使うなど、上手にエアコンを使いたい。

「なるべく電気代を使わない暮らしを考えると、エアコンの使用をためらってしまうかもしれません。ですが、熱中症リスクは上がってしまいます。ご自身の体調なども意識しながら、エアコンを使っていただきたいと思います」

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