男子バレー準優勝、主要大会で47年ぶり…確立されつつある「勝利の方程式」
読売新聞 / 2024年7月1日 9時46分
【ウッジ(ポーランド)=平地一紀】バレーボールのネーションズリーグ(NL)は30日、ポーランドのウッジで男子決勝が行われ、昨年3位の日本は、東京五輪金メダルのフランスに1―3で敗れ、準優勝だった。五輪、世界選手権、ワールドカップ(W杯)を含めた主要国際大会での2位は、1977年W杯以来、47年ぶり。日本の石川祐希(ペルージャ)と山本智大(大阪ブルテオン)が大会優秀選手に名を連ねた。
石川のスパイクがフランスの高い壁にはじき返されて試合が終わると、日本の選手たちは切り替えるように、健闘をたたえ合った。「決勝を目標にしていたので、いい経験になった。悔しさを取り返す舞台はまだ、ある」。石川は、さっぱりした表情で語った。
分岐点は、互いに1セットを奪った後の第3セット。宮浦健人(ジェイテクト)のスパイクなどで食らいつきながらも、結局は相手のブロックや強打に屈して奪われた。「取り切れなかったところは痛かった。フランスが決勝での勝ち方を知っているのも、大きかった」と西田有志(大阪ブルテオン)。続く第4セットも接戦の末、押し切られた。
初優勝こそ逃したものの、勝負強さは格段に増している。仏出身のブラン監督は、「我々は、大事な瞬間で点を取り切るすべを身に付けようと試みてきた」と明かす。きわどい球に食らいつき、石川らがスパイクを決める「勝利の方程式」が、確立されつつある。
山本は「このようなバレーができているのは去年ぐらいからで、今年はまたチーム力が上がっている」とうなずく。パリでの目標は、金メダルだった1972年ミュンヘン大会以来となる五輪の表彰台。今の日本ならば、十分に射程圏内だ。(平地一紀)
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