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能登地震被災者、元の生活「戻るまで10年超」「戻らないと思う」が計3割超…読売アンケート

読売新聞 / 2024年7月1日 20時30分

津波で被災した宝立地区(6月15日、石川県珠洲市で、読売機から)=古厩正樹撮影

 能登半島地震の発生から1日で半年となった。読売新聞が被災者にアンケート調査を実施し、被災前の生活に戻るまでの時間について尋ねたところ、「10年超」「戻らないと思う」と回答した人が合わせて3割を超えた。発生1か月の時点で行った前回調査の約1・5倍に増えており、生活再建の展望を持てない被災者の実情が浮かび上がった。

 調査は、石川県で被災した133人に聞いた前回調査(1月23〜26日)の回答者を対象に実施。6月6〜11日に電話や対面で、96人から回答を得た。

 被災前の生活に戻るまでにかかると考える時間は「10年超」が10人、「戻らないと思う」が21人で計31人に上った。96人の発生1か月時点の回答は、「10年超」が11人、「戻らないと思う」が10人で計21人。「戻らないと思う」との回答はほぼ2倍に増えた。

 背景には、生活再建の前提となる被災家屋の解体が進んでいない現状がある。県は約2万2000棟の解体を見込み、来年10月末の完了を目指すが、解体済みは6月末時点で1076棟(自費解体などを含む)にとどまる。調査の自由意見では、「仮設住宅は2年しか住めず、家の再建にも時間がかかる」(七尾市・30歳代女性)など早期の公費解体を求める声が相次いだ。

 なりわいを支えるインフラの復旧も進まず、「港が使えなければ仕事にならない」(輪島市・70歳代男性)、「道路が復旧しておらず、通勤に時間がかかる」(志賀町・50歳代男性)など被災者は不満を募らせている。

 「行政に求めたい支援」(複数回答)は「住宅再建費用の援助」を最多の41人が挙げ、「生活資金の援助」(23人)が続いた。

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