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大阪で親しまれる「チン電」阪堺電気軌道…戦前生まれの電車も走っています

読売新聞 / 2024年7月5日 10時3分

【撮影データ】上町線北畠停留場付近(大阪市阿倍野区)▽撮影日時・2024年6月19日午前8時26分▽レンズ・100―400ミリズーム▽ISO感度100▽シャッター速度4分の1秒▽絞りF40

 今回の鉄フォトは大阪市南部と堺市を結ぶ阪堺電気軌道です。大阪のランドマーク、あべのハルカスの足元にある天王寺駅前―住吉間の (うえ) (まち)線と、通天閣にほど近い恵美須町から住吉を経て浜寺駅前に向かう阪堺線の2路線、計18.3キロです。実際には天王寺駅前―浜寺駅前と、恵美須町― () () () (みち)停留場間で運行されています。歴史は古く、上町線のルーツは1900年に運行を始めた馬車鉄道までさかのぼり、地元では「チン電」の愛称でも親しまれています。

 自動車の普及などで利用客は減少し、2000年代初頭には赤字が続いていた堺市内の路線存廃が議論されたこともありました。2010年から10年間、堺市の支援で運賃の均一化や停留場の整備、低床式車両の導入など、使い勝手の向上が図られたこともあって徐々に客足は戻り、現在は施設の更新や高齢者の運賃補助などで同市の援助を受けつつ運行されています。

 沿線には大阪有数の繁華街から閑静な住宅街、庶民的な下町、歴史ある神社や古墳などバラエティーに富んだ風景が広がっており、車窓を眺めているのも楽しいものです。

 現在は戦前生まれのモ161形から最新の低床式車両の1101形まで多彩な車両が運行されています。

 今回の写真は上町線の北畠停留場付近で撮影しました。朝夕の通学時間帯には周辺の学校に通う生徒たちで電車は満員。明るいおしゃべりが車内に満ちていました。地域の足として、通勤通学の相棒として「チン電」は今日も走っています。(東京写真部・佐藤俊和)

 ※鉄道写真撮影の際のお願いです。マナーを守って安全に撮影しましょう。

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