みずほ銀行、コンサル特化店舗を年度内にも数店舗新設…加藤頭取「対面で相談できるよう変える」

インタビューに応じるみずほ銀行の加藤勝彦頭取

　みずほ銀行の加藤勝彦頭取が読売新聞の取材に応じ、資産運用などのコンサルティング（助言）に特化した店舗を年度内に数店舗新設する方針を示した。個人客の相談に乗る首都圏と関西圏の１２９店の大半も数年内にコンサル特化型に切り替えるとした。加藤氏は、「資産形成や運用に関するニーズが高まっており、対面で相談できる店舗体系に変えていく」と強調した。

　みずほ銀の個人向け店舗は路面店が多いが、加藤氏は「人出の多い駅中やショッピングモールにし、気軽に立ち寄れるようにしたい」と強調した。１月に新ＮＩＳＡ（少額投資非課税制度）が始まり、投資への関心が高まっていることから、相談業務を強化する。

　加藤氏は主に中堅クラスの上場企業の成長を支援する専門部署を昨年度の１０倍となる７０人に増やしたことも明らかにした。企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）や経営陣による自社株買収（ＭＢＯ）などの助言が念頭にある。加藤氏は「証券や信託とも組み、みずほグループの強みを生かす」と述べた。