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男子マラソン、東京大会は大迫傑が粘って6位入賞…暑さで3割近くの選手が途中棄権

読売新聞 / 2024年8月10日 8時0分

2021年の東京五輪男子マラソン、37キロ付近で帽子をかぶり直す大迫

 パリオリンピックの陸上・男子マラソンは日本時間10日午後3時にスタートする。2021年東京オリンピックでは、マラソンと競歩は、夏の暑さ対策のために競技会場を東京から札幌市の周回コースに移して行われた。場所の変更に伴い、ルート選定からボランティアの確保、テストイベントの実施など、全ての見直しを迫られての開催だった。

 8月の平均気温は当時、東京の26・4度に対して、札幌が22・3度。東京よりも涼しいはずなのだが、皮肉なことに、札幌のこの年の夏は記録的な猛暑だった。男子マラソン前日の8月7日に行われた女子のレースは、前夜にスタート時間の1時間前倒しし、午前6時号砲が決まるなどドタバタの中で行われた。一方、男子は予定通り午前7時スタートだった。世界陸連(WA)との協議により、女子マラソンよりも暑さの懸念が少ないと判断した結果だったが、ふたを開けてみれば、スタート時の気温が26度、湿度80%で、ゴール時は28度、72%。暑さと湿気で出場選手106人中30人が途中棄権する過酷なレースとなった。

 大迫傑(ナイキ)が2時間10分41秒で6位に入り、日本勢では2012年ロンドン大会の中本健太郎(6位)以来の入賞を果たした。

 スタートから先頭集団につけた大迫は30キロ過ぎ、スパートしたキプチョゲを追う上位集団に引き離され、8位に後退。それでも淡々とリズムを刻んだ35キロ過ぎに前の2人をかわすと、粘り強く走りきった。周囲に左右されない芯の強さが、最後まで際立った。

 他の日本勢は中村匠吾(富士通)が62位、服部勇馬(トヨタ自動車)が73位だった。エリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間8分38秒で2連覇を果たした。

 東京五輪のレースを最後に現役を退く考えを示していた大迫だが、五輪翌年の22年2月に公式サイトで現役に復帰する意向を明らかにした。23年のパリ五輪選考のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で3位となり、その後の選考対象レースでライバル選手が設定記録を上回れなかったために、パリ五輪出場権を獲得。小山直城(ホンダ)、赤崎暁(九電工)とともに、日本人3選手がパリの過酷なコースに挑む。(デジタル編集部)

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