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女子マラソン、東京大会は一山麻緒が8位入賞…レース前夜にスタート時刻繰り上げ決定のドタバタ

読売新聞 / 2024年8月11日 13時10分

東京五輪の女子マラソン、厳しい暑さの中で氷袋を手に走る一山

 パリオリンピックの陸上・女子マラソンは日本時間11日午後3時にスタートする。日本勢は日本記録保持者の前田穂南(天満屋)が右 大腿 (だいたい)骨疲労骨折のため欠場するが、一山麻緒(資生堂)と鈴木優花(第一生命グループ)の2選手の走りに期待がかかる。

 2021年東京五輪の陸上マラソンと競歩は、夏の暑さ対策のために競技会場を東京から札幌市の周回コースに移して行われた。ルート選定からボランティアの確保、テストイベントの実施など全ての見直しを迫られての開催だった。

 当時の8月の平均気温は東京の26・4度に対して、札幌が22・3度。東京よりも涼しいはずなのだが、皮肉なことに、札幌のこの年の夏は記録的な猛暑となった。女子マラソン前日の6日の札幌の最高気温は35度を記録していた。暑さを少しでも回避するため、レース前夜にスタート時間の1時間前倒しが決まるなどドタバタの中で始まった女子は、スタート時の午前6時の気温が25度、湿度84%の蒸し暑く、過酷な条件となった。

 日本代表は前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)の3人。

 アフリカ勢も中盤から続々脱落するほどの暑さの中、粘りを見せた日本代表。その中で30キロ過ぎまで先頭集団にくらいついた一山が、2時間30分13秒で日本勢最高の8位に入った。ウォームアップ時から保冷剤で手を冷やすなど、体内の深部体温をしっかり下げて対処した準備が奏功した。

 日本の女子マラソンは4大会連続でメダルを逃したが、一山は、野口みずきが金メダルに輝いた04年アテネ大会で土佐礼子が5位、坂本直子が7位に入って以来の入賞を果たした。鈴木は19位、前田は33位だった。優勝はペレス・ジェプチルチル(ケニア)で2時間27分20秒。16秒差の2位に世界記録保持者のブリジット・コスゲイ(ケニア)。3位がモリー・セイデル(アメリカ)だった。

 暑さ対策で9か所の給水所には3000の氷袋が用意されたが、レース中は30度近くの暑さとなり、棄権する選手が相次いだ。

 また、新型コロナウイルス対策として、沿道での観戦自粛が呼びかけられたが、多くの人々が詰めかけた。広範囲に立ち入り規制された大通公園のゴール地点では、先頭のランナーが姿を現すと、スマホを掲げて遠巻きに撮影する大勢の人が見られた。

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