1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

バスケット日本女子代表が初戦で対戦するアメリカ代表は平均年齢30歳…「経験重視」の世界女王

読売新聞 / 2024年7月29日 7時0分

東京五輪バスケットボール女子決勝、アメリカのブロックが日本の攻撃を阻む(2021年8月8日)

 パリオリンピックに出場するバスケットボールの日本女子代表が29日(日本時間30日未明)の初戦で対戦するのは五輪8連覇を狙うアメリカ代表だ。アメリカには、前回2021年の東京オリンピック決勝で敗れ、その前の16年リオデジャネイロ大会でも、準々決勝で64-110と大敗した。日本の大きな壁となってきたアメリカ代表だが、今大会はどんなチームなのか。(デジタル編集部)

 6月11日に発表されたアメリカ代表は、米女子プロバスケットボール協会(WNBA)のスター選手がそろった。6大会連続の五輪出場となる42歳のガード、ダイアナ・タウラシを筆頭に12人中、9人がこれまでの五輪で金メダルを獲得しているベテラン軍団だ。米バスケットボール協会によれば、タウラシは過去の五輪計38試合で、代表歴代2位となる通算414得点を挙げている。東京大会のメンバーからはタウラシのほか、決勝戦で30得点を挙げた身長2メートル6のブリトニー・グリナ―ら6人が入り、東京大会の3人制で金メダルを獲得した2選手もメンバー入りした。

 平均年齢は30歳で、最年少の選手でも26歳(メンバー発表時)。「経験重視」で固めたメンバーだ。アイオワ大学時代のけた外れの活躍で今年のドラフト全体1位でWNBAに入った身長1メートル83のポイントガードの選手が代表メンバーに入らなかったことは国内関係者の間に大きな反響を呼んだという。

 日本は東京大会ではアメリカと2度対戦した。1次リーグの2戦目は、生命線の3点シュートに苦しんで69-86で敗れた。決勝戦ではシューター陣が徹底してマークされてミスから失点し75-90で金メダルの夢を絶たれた。この時、日本代表のアシスタントコーチをしていた恩塚亨監督は「トランジションが脅威で、走られたら勝てない。東京大会では日本のプレーを壊されて選手が孤立させられ、やりたいことをやらせてもらえなかった」とその印象を話す。

 オリンピックでは1996年アトランタ大会以来無敗を誇り、パリで五輪8連覇を目指す世界女王と日本は1次リーグC組初戦で29日に対戦する。付け入るスキはあるのか。

 カギは、アメリカ代表ならではの五輪事情にあるかもしれない。五輪は、代表選手が所属するWNBAのレギュラーシーズンの中断期間に行われ、アメリカ代表として活動する期間は短い。個々の選手の実力は折り紙付きだが、チームとしては五輪本番で試合をしながら熟成させていくのが通例で、日本のある強化関係者は「アメリカは決勝戦が一番強い」と言う。

 何が起きるか分からないのが初戦の怖さ、と言われる。「アメリカは個々の力で局面を打開できる選手がそろっている。1対1で来られた時に日本がチームとしてどれだけ対抗できるか」と恩塚監督。大会やパワーで劣る日本は、40分間足を使ってかき回し、3点シュートを確実に決める自分たちの強みを出し切りたい。

 日本は今大会、1次リーグでアメリカ、ドイツ、ベルギーと対戦する。アメリカ代表は2月の世界最終予選で同組のベルギーと大接戦となり、81-79という薄氷の勝利を挙げた。開幕直前の23日にロンドンでドイツと行った強化試合は84-57で勝っている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください