新紙幣で記念給食、渋沢栄一にちなんだ「おさつご飯」や特別パッケージの味付けのり…千葉・旭市

味付けのりが入った特製パッケージ

　実業家・渋沢栄一の肖像を使った新１万円札が３日に発行されるのを前に、千葉県旭市の小中学校２０校で２日、記念の給食が提供された。

　渋沢は１９１８年と２８年、旭町（現在の旭市）を訪れ、旭町尋常高等小学校（現在の旭市立中央小学校）で講演するなどしている。記念給食は、市の学校給食センターが企画した。

　メニューの一つは、渋沢が好んだサツマイモを入れた「おさつご飯」。新紙幣が描かれた特別パッケージに入った味付けのりを添えた。渋沢が１８年の訪問で醸造業・飯田佐次兵衛商店（現在のちば 醤油 （しょうゆ））を休憩場所にしたことにちなみ、ちば醤油の特選醤油を使った「鶏照り焼き」や、渋沢の出身地・埼玉県深谷市の郷土料理「煮ぼうとう」も加えた。

　旭市立中央小６年の男児（１１）は、「先週、渋沢栄一について宿題が出て、調べているうちに僕たちの学校に来ていたことを知った。すごいと思った。（新札パッケージの）のりもおいしい」と話していた。