バレーボールの世界ランキングが１次リーグの組分けに大きく影響…日本男子は２位で好位置を確保

五輪で５２年ぶりのメダル獲得が期待されるバレーボール男子日本代表

　パリ・オリンピックのバレーボール競技が２７日から始まり、男女日本代表が出陣する。このバレーで「世界ランキング」の存在が大きく注目されたのが、五輪出場権をかけて６月３０日まで開かれたバレーボールの国際大会「ネーションズリーグ（ＮＬ）」だ。五輪切符はもちろんだが、本大会の組分けにも大きく影響したバレーボールの世界ランキングで、日本男子は２位でパリに出陣する。（デジタル編集部）

　ＮＬでは一戦ごとの試合結果で各国のポイントが足し引きされ、ポイントで争う世界ランキングが目まぐるしく変動した。その仕組みは極めて複雑だが、対戦チームのランキング比較や試合結果のセットカウントによってポイントの変動幅が決まる。また、ランキングの低いチームが格上を破ると、変動幅が大きくなる。

　１次リーグ終了時点の世界ランキングを基に、男女各１２の五輪出場チームが出そろい、本大会の組み合わせ抽選が行われた。五輪では今大会は開催方式が変わり、１次リーグで４チームずつ３組に分かれて１次リーグを戦い、各組の上位２チームと、３位の中から成績の良い２チームの、合わせて８チームが準々決勝に進む方式だ。

　１次リーグの組み合わせ抽選では、ランキングによって出場国が四つのポットに分かれ、各ポットから１チームずつ各組に振り分けられてＡ、Ｂ、Ｃのグループ分けが決まった。

　第１ポットの３か国は、開催国のフランスがＡ組、ランキング１位がＢ組、２位がＣ組とあらかじめ決められ、ランキング３～５番手が第２ポット、６～８番手が第３ポット、９～１１番手が第４ポット。第２～４ポットの各３チームの組分けは抽選で振り分けられた。

　その結果、１９７２年ミュンヘン大会の金メダル以来、五輪で５２年ぶりのメダル獲得が期待される日本男子（２位）はアメリカ（５位）、アルゼンチン（８位）、ドイツ（１１位）とＣ組で対戦することが決まった。ＮＬ１次リーグの最終戦でアメリカをストレートで破り、他チームの試合結果でランキング２位に浮上して、前回東京五輪優勝のフランス、ランキング１位のポーランドとの対戦を回避できる「上位３枠」を確保できたことは大きな上積みだった。

　ＮＬで五輪切符を手にした日本女子はランキング７位で抽選会を迎え、ブラジル（１位）、ポーランド（４位）、ケニア（２０位）と同じＢ組に入った。抽選会後の決勝ラウンドの日本は準決勝で世界ランキング１位のブラジルを破り、決勝はイタリアに敗れたものの、初の準優勝で勢いをつけてパリに臨む。

（世界ランキングはネーションズリーグ男女各１次リーグ終了時点のもの）