1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

長野県、御嶽山の「国定公園」指定に向け手続きへ…ブランド力向上や岐阜県との一体PRに期待

読売新聞 / 2024年7月6日 17時8分

 長野県は3日、長野・岐阜県境にまたがる御嶽山(3067メートル)の国定公園指定に向けて、今年度末までに計画書などを作成して環境大臣へ指定を申し出る方針を示した。早ければ来年度末の指定が見込まれ、ブランド力の向上や両県一体でのPRに期待がかかる。

 長野県議会環境文教委員会で明らかにした。実現すれば県内では八ヶ岳中信高原、天竜奥三河、妙義荒船佐久高原、中央アルプスに次いで5か所目となる。

 御嶽山は岐阜県、長野県側がそれぞれ県立自然公園に指定されている。環境省は2022年、国定公園の指定候補地に選定したと発表。高山から山腹まで連続的に変化する自然植生や、ライチョウの生息地であること、古くから山岳信仰の対象の山として自然と文化が融合した高い価値を有する点などを理由に挙げていた。

 同省は昨年度に御嶽山の自然環境を調査した上で国定公園の計画案策定について考え方を整理し、区域などについて素案を策定。両県の自然公園に溶岩で形成された絶壁がある「がんだて公園」(岐阜県下呂市)の周辺地域を加えた計約2・7万ヘクタールの範囲とすることや、特に厳重に景観の維持を図る「特別保護地区」を山頂・剣ヶ峰付近に設けることなどが提案された。

 今年度は市町村や保護団体、観光関係者らによる会議を開き、両県として実際の区域や名称案を決める。土地利用が規制されても、「御嶽山ビジターセンターやまテラス王滝」(王滝村)など公園区域内にある施設の整備・運営が可能となるよう位置づけを検討する。

 環境省によるパブリックコメントや中央環境審議会への諮問を経て来年度以降指定が決まる。県自然保護課は「御嶽山一帯の自然環境の保護と利用について地域関係者と改めて考え、多くの方に訪れてもらえるよう取り組む」としている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください