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青木ヶ原樹海での自殺抑止、夜間パトロールにドローン導入…上空からスピーカーで呼びかけ

読売新聞 / 2024年7月4日 17時25分

青木ヶ原樹海(読売ヘリから)

 山梨県の長崎知事は3日、青木ヶ原樹海での自殺抑止策として、ドローンによる夜間パトロールを試験的に導入すると明かした。県内の自殺者数が減らない中、ハイリスク地での対策を強化する。県議会6月定例会の一般質問で答えた。

 山梨県によると、県内の2023年の自殺者数は発見地ベースで215人。人口10万人当たりの自殺死亡率は26・8%と、2年連続で全国最悪だった。中でも「自殺の名所」とのイメージがある青木ヶ原樹海は、県外から訪れる自殺者が多い。

 県は樹海がある富士河口湖町、鳴沢村と連携し、警備員2人で日中、365日体制で樹海の入り口付近を見回り、声かけなどを実施してきた。ただ、夜間に自殺を図る人も多いことから、今年度から夜間の対策を導入することを決めた。

 夜でも赤外線で人を発見できるドローンを活用することにし、今年の夏以降、定期的に1週間単位で夜間パトロールを行う。

 ドローンは3台用意し、樹海近くの国道139号沿いに基地を設置する。ドローン2台で樹海の入り口や中を上空から撮影し、基地で映像を見て不審な人がいないか探す。不審な人を発見したらスピーカーを搭載したもう1台のドローンを飛ばし、自殺を思いとどまるよう呼びかける。呼びかけに応じない場合、警備員を派遣して説得する。

 長崎知事は、「保護した自殺企図者が再度、自殺を図ることがないよう、居住地の保健所や市町村の相談支援につなぐ仕組みも検討する。効果的な自殺対策を講じ、自殺者ゼロの社会の実現を図る」と答弁した。

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