低迷続くテスラ、EV販売台数は2四半期連続の前年割れ…米紙「イーロン・マスク氏にここ数年で最大の試練」
読売新聞 / 2024年7月4日 7時25分
【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラが2日発表した2024年4〜6月期のEV販売台数は、前年同期比5%減の44万3956台だった。前年同期を割り込むのは2四半期連続で、米国でのEV需要減速や中国での競争激化によって苦戦が続いている。
米メディアによると、2四半期連続の減少は12年以来となる。テスラは米国のEV市場で約5割のシェア(占有率)を持つ。だが、米国ではハイブリッド車(HV)が人気となっており、富裕層以外への販売が広がっていない。中国市場ではBYDなど安価なEVを生産する中国勢に押されて販売が伸び悩んでいる。
不振の一因は、20年から販売しているスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」に代わる主力車種を投入できていないことだ。昨年11月に販売を始めたピックアップトラック「サイバートラック」はリコールで出だしからつまずき、販売は低調だ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日、「イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はここ数年で最大の試練に直面している」と指摘した。
テスラは値下げで需要の減少を食い止めているが、新型車を次々と投入する中国勢に十分に対抗できていない。
ただ、販売台数の減少幅は1〜3月期(9%減)より改善した。販売台数でライバルのBYDを上回り、なんとかEV販売世界首位を2四半期連続で守った。米モルガン・スタンレーは2日、「テスラが昨年と同水準のEV販売を達成するのは難しい」と分析しつつ、蓄電池製品の販売が好調なことを評価した。
テスラは8月に自動運転タクシーを発表する予定のほか、人型ロボットの開発も行うなど、事業の多角化も進めている。
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