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「乃木坂」聴き自身を鼓舞・勝負強さピカイチ…パラ陸上の石山大輝が狙うパリでの大ジャンプ

読売新聞 / 2024年7月4日 13時0分

5月の世界選手権の男子走り幅跳び決勝で跳躍する石山大輝=古厩正樹撮影

[キラリParis]パラ陸上走り幅跳び 石山大輝 24 順大院

 5月のパラ陸上世界選手権(神戸)の男子走り幅跳び(視覚障害T12)で、自身の日本記録を1センチ更新する7メートル08のジャンプで銀メダルに輝いた。3位で迎えた最終6回目で「踏み切るギリギリで決めた」という空中で脚を走るように動かす「シザース」をきっちり決めきる勝負強さを発揮した。

 松山市出身。高校1年の時に徐々に視力が失われる難病「網膜色素変性症」と診断された。視野の中心の「5円玉(の穴の大きさ)くらい」の範囲はよく見えるが、周辺はぼやけて見える。高校、大学と三段跳びに打ち込んでいたが、大学4年でパラ陸上に転向した。走り幅跳びでメキメキと実力を伸ばし、昨夏の世界選手権(パリ)で4位に入って、パリ・パラリンピック出場を確実にしていた。

 メダルの期待が高まるが、課題は助走のスピードと考えている。走力の向上に加え、いかにスピードに乗った状態で踏み切れるか、リズムや歩幅の模索が続く。スピードにジャンプの技術がかみ合えば、「もっと記録を伸ばす自信はある」。

 神戸での世界選手権の競技後、取材でマイクを渡されると、「何を歌いましょうか」とおどけてみせた。試合前には好きなアイドルグループ「乃木坂46」の曲を聴いてテンションを高める。「メダルを取るために7メートル20、30は跳びたい」。自他ともに認める前向きさで、パリの舞台で表彰台を狙う。(藤井竜太郎)

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